コラボレーションスイーツを手がけた
ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルのペストリーシェフ・清水あすかさんに、
スイーツをつくる上でのこだわりや、今回のおすすめポイントを伺いました。
- ふだんスイーツづくりで、こだわっている点は?
-
アフタヌーンティーはシーズンごとにメニューが変わるので、旬の味を大切にしています。今回もいちご、そして合わせるチョコレートという素材を活かすことにこだわりました。
味については、スイーツが美味しいことは当たり前。その上で、見た目や飾りつけも重視しています。アフタヌーンティーは一粒のボンボンショコラと比べて、見た目の可能性もぐっと広がりますね。
今回は、いちごもチョコレートも主役!と感じていただけるように、いちごのコロンとしたかわいいフォルムを活かしたり、チョコレート感を引き立てるためにチョコレートプレートの上にスイーツを並べたりしました。
- 日常の中で、スイーツづくりに
活かされていることはありますか? -
休日に写真を撮るのが趣味なのですが、写真をはじめてから、スイーツをつくるときも構図を意識するようになりました。
お花や風景など、自分で撮った写真の構図をスイーツを仕上げるときの参考にしているんです。主題と副題の強弱のつけ方、色のバランス、余白の活かし方。今回も細部までこだわったので、目でも味わっていただきたいですね。
- 今回、新たな試みはありましたか。
-
インドのカカオ70%チョコレートが、けっこう酸味のある特徴的な味で。ふだん酸味のあるチョコレートはあまり選ばないんですが、これとブランデーと合わせてみよう、と思いついたんです。
マドレーヌをつくってみたら、酸味がうまくマリアージュして、香りもいい。それで「いちごのマドレーヌ」ができました。これはチョコレートとの出会いがくれた発見でしたね。
- 数あるスイーツの中でも、印象的なものは?
-
今回のスイーツは、すべて自信を持っておすすめできるものですが、なかでも目をひくのは「いちごとホワイトチョコレートのムース」かと思います。
ホワイトチョコレートでつくったミルキーなムースの中に、甘酸っぱくてみずみずしい、いちごのコンポートを詰めることで甘さと酸味を組み合わせて、さらに周りにあしらったカカオニブで、ほろ苦さと食感をプラスしました。ひと口で多彩な味わいを楽しめる一品です。
- お越しになるお客さまに、ひとことお願いします。
-
いちごとチョコレートの美味しさを存分に味わっていただけるよう、一つひとつ丁寧につくり上げました。
スイーツでは、バニラビーンズさんのショーコラやホテルのフレーズショコラなどの人気商品も味わえますし、セイボリーもカカオに合う味わいとなっています。
お客さまには、マリンブルーのロケーションを楽しみながら、素敵なひとときを過ごしていただけたらうれしいです。
- ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル
ペストリーシェフ - 清水あすか