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Season3「食べること」ノープラン ーおかわり編ー2021年3月5日

少しづつ暖かくなってきました。春も到来し外にも出かけたくなる季節がやってきます。旅行、行きたいですね。以前ロンドンオランダの旅路を書きましたが、皆さんは旅行へ行くときどんな計画をされるでしょうか?お土産は沢山買いますか?欧米の方から見ると、日本人は旅に予定をびっちり詰めるように思われているようです。言われてみればそんな心当たりがありますが、以前渋谷で飲んでいた際、外国人に「美味しい寿司屋を教えてくれない?」と声を掛けられ、色々聞いてみると、彼らも旅行の予定がギチギチに詰まっていたのを思い出しました(笑)。

そんな時は

突然ぽっかりと時間が空く時が稀にやってくる。いつもはコーヒーを飲んでテレビを見たりして過ごしたりしていますが、先日家族がお稽古の見学とやらで全員外出し帰ってこないので、何しようかな〜と考えていました。やるなら普段できない事を・・・と頭の中に「ノープラン」の5文字が光り輝きました(ピカーン)。前回の記事が割とご好評を頂いたようだし、これは1人でやったらどうなるか試してみよう!ということで時計を見るとまだ14時。直売所の閉店まで時間はある。いざ直行することに。

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やってきました直売所。新鮮で安い野菜がずらり。スーパーに比べて旬の野菜がわかりやすくて、なんでも置いてある訳じゃないのが逆に買いやすい。あと、見たことのない品種が置いてあったりするので珍し物見たさによく来ます。道の駅などにも結構あるらしいですね。

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新物の筍はまだ高かったので断念。まだ少し肌寒いので冬の野菜が多いですね。ということでレンコンをチョイス。そして黒あわび茸なるものを発見。これも見たことがないのでカゴへ。葉物もいくつか買い、本日のオススメの生牡蠣を発見するも、後ろ髪を引かれながらお会計です。 (絶対、焼き牡蠣してポン酢かけたら最高だよな〜・・・)

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16時過ぎ

日もだんだん長くなってきました。まだこんな時間ですが、コンロをセッティング。レンコンはよく洗い中厚切り、あわび茸はそのままちぎってバットへ。忘れちゃいけません、ラガーさんも登場。これで完了、簡単ですね(笑)。せっかくなら外を見ながらと思って今回は窓側ビューにしてみました。

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まずはレンコンが焼けるのを待ちながらビールで乾杯です。いやぁ・・・・美味すぎます。なんでビールの一口目ってこんなに美味しいんでしょうね。もう背徳感しか感じません(笑)。

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今日は写真を撮るのでグラスを出していますが、缶のまま飲むのも好き。鉄板って近くの物が温かくなるので、ステンレス製の缶ホルダーを使うと最後までキンキンに冷たいですよ。

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さてさて、良い感じに焼けてきたのでいざ実食。味付けはシンプルにオリーブオイル、塩、故障。歯ごたえシャキシャキ、瑞々しさがやっぱり最高!生産者がそのまま運び込んでいるので、新鮮さが段違いです、さすが直売所。一瞬でなくなってしまいましたのでお次は黒あわび茸に初挑戦。

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売り場でバター焼きをおすすめしていたので、やってみます。なんだか結構しっかりした感触、両面をしっかり焼きます。この待ち時間がノープラン鉄板の醍醐味ですね。ぼーっと窓を眺めるのもいいもんだ。ひっくり返して、汗をかいたような焼き目も良い感じ。

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胡椒を少しふって、直箸で失礼しますって、うーーーまーー香りが凄ーーーい!!なんだこれ、キノコ界のニューカマー現るです。口に入れた瞬間、鼻に旨味を凝縮した香りが駆け抜けていきます。食感は、椎茸とエリンギの良いとこ取りのような感じでコリコリして、芯がしっかりある感じ。全然フニャフニャにならず噛み応え抜群。これは、美味しい。一瞬で気に入りました。

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2ラウンド目の奇跡

再度レンコンを投入。家族でワイワイも楽しいけれど、1人も時間がゆったり流れるので最高。そしてテレビをつけなくて正解。次回は本でも読もうかな。と、焼き目もついてきた所で、次はどうやって食べよう・・・と冷蔵庫から、めんたいマヨネーズを持ってきました。

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試しに、塗って裏返してみましょう。もう少し溶けて広がるかなと思いましたが、そうでもない。良い感じに香ばしい香りがしてきた所でもう一度返します。

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なかなか良い出来映えじゃないですか。では、口に放り込んで、うまーーーい!このビール泥棒!!これは別物だ。すべての穴にめんたいマヨ推奨です!・・ん・・全ての穴・・・?・・・やってみようじゃないか。ひつとひとつ丁寧に入れていき、裏返します。

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出ました、素晴らしきかなこの光景。焼きたてをすぐ食べられるのが鉄板焼きの本当に良いところ。味はといいますと・・・これは発明かもしれません。マヨとレンコンのバランスが更に良くなっている。オシャレな居酒屋で食べた明太子とレンコンの挟み揚げを彷彿とさせる味。是非試してみてください。外を見ると日が落ちてきて、自分が窓に反射して見えるようになったのでそろそろカーテンを閉めましょう。

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レンコンの穴から未来は見えるか

たった2種類の野菜ですが、贅沢な時間を過ごせました。ひとりでするも良し、夫婦やカップルで楽しむのも素晴らしいですね。腕によりを掛ける必要もないし、誰にどう見られようが構いません。現に、外で走り回っている子ども達が「こんな時間から何食べてるんだろう」と覗き込んでいましたが気にしない気にしない(笑)。求めず、急がず、自分が納得すればそれで良い。そういう日もあって良いのです。

忙しさに流されるのをやめて、鉄板焼きでもいかがですか。

つづく

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和田 健司 オランダDesign Academy EindhovenにてDroog Design ハイス・バッカー氏に師事、コンセプチュアルデザインを学ぶ。 同大学院修士課程修了。大手広告代理店勤務の後、2011年 “what is design?”を理念とする(株)デザインの研究所を設立。研究に基づく新たな気付きを、個人から企業まで様々な顧客に価値として提供し続けるコンセプター。