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LLFK-vol21

Season3「食べること」ノープラン2021年2月19日

少し前になりますが、今年の節分は124年ぶりに2月2日でした。僕らの小さい頃は恵方巻きを食べる習慣などなかったのですが、いつの間に浸透したんでしょうね。節分というのは季節を分ける節目の事を指します。立春は例えるなら自然界の1年の始まり、元旦のようなものでしょうか。現代生活では1月1日が新しい年の始まり。元旦から今年は!と意気込んでいても、なぜか少し体がノリ気ではないような、まだやり残した事があるような。でも最近はようやく少し頭の中がすっきりしてきて、良い感じ。個人的に考えていることなんですが、人間が決めたルールに従うより、地球のルールに従った方が身体が心も体も自然体で過ごせるような気がしています。

NPT

最近では、外食することもほぼなくなり、3食を家で食べています。昼ご飯を食べながら「今日の夕飯何にしようね〜?」なんて話をしている位。既に気になるレシピは試しつくし、和食、中華、洋食、たまにエスニックのルーティーンを回しながら毎日を過ごしています。世の奥様方、毎日の献立、本当おつかれさまです。だから!という訳ではないですが、最近僕が勝手にハマっている食事を皆さんにお伝えしようかなと。

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それは、「ノープラン鉄板焼(略してNPT)」。
勝手にそう呼んでいるだけなんですが(笑)。これはですね、何も考えずにまずガスコンロと天板だけを机の上に置いて、好きな飲み物を飲みながらはじめる計画性のない鉄板焼きの事。基本的には材料は家の冷蔵庫にあるものでOK。僕は今までに、5〜6回やっていますが「とりあえず鉄板で焼けば何でも美味しくなる!」ので心配は無用です(笑)。

まずは、ガスコンロと鉄板と調味料を用意します。そして忘れてはいけない、好きな飲み物(飲める人は、お酒)を用意します。ここでひとつポイントが。最初の滑り出しが肝心で、ここさえ良ければあとは何とかなります。オススメは「旬の野菜をスーパーで買っておく」これだけです。旬の野菜は安価で手が出しやすいですし、どこでも買える。何より美味しいですから。今回はちょっと早いかな〜と思っていましたが、スーパーに売っていたので「そら豆」をチョイス。春っぽい野菜で白ワインを飲みたかっただけなんですけどね(笑)。

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あとは、意外と子供に人気の野菜スティックを用意。そら豆は何もせずにそのまま焼きます。焼き目がついたら裏返してを繰り返す、中は蒸されている状態ですから結構焦げてきたかな位でも充分。

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焼きながら・飲みながら・野菜スティックで待ちます。これから春ですから、菜の花とかアスパラとか新玉ねぎとか・・・筍も最高ですね〜。野菜は焼いてオリーブオイルと塩をかければ、何でも美味しくなるという説があります。

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最初の一品は是非「旬野菜のそのまま焼き」を。そして、コツをもうひとつ。それは「ちょっと大きめのお皿で食べる」こと。形状は問いません、いつもより少し大きめのサイズを選んでみてください。何でもない食材がコースの一品のように素敵に盛られているように感じます。いわゆる映える感じでしょうか。もちろん、色々な料理を乗せられるので広い方が機能的ですし、洗い物が少なくなります。是非お試しあれ。

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焼きたい物を

ノープラン鉄板焼は、最初だけちゃんと計画すればあとはもうフリースタイルです。今回はししゃもと、子供用にウインナー、ちょっと余っていたお肉とスーパーで買ってきたレバー串。各々が焼きたい時に焼いて食べるシステムです。順番も関係ありません、この時間はまず楽しむパート。突然、キッチンで仕込んできた鶏皮串がまさに横槍を入れてきたりしますが、それも大歓迎。合い言葉は「だってノープランだから」と全てを許し合うのが醍醐味です。少しお腹が満たされて、鉄板の上が落ち着いてくると、何か焼きたい衝動に駆られます。

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何焼こうか〜、なんて冷蔵庫を探しているとコンビニで買ってあった笹かまが一枚。両面をよく焼いて、一旦皿の上で小さく切ります。NPTには、はさみの方が便利なんです、子供でも扱えますしね。この貝印のキッチンバサミは結構気に入っていて、切れ味が抜群なのと一般的な大きさのものに比べて小ぶりで軽く、取り回し易い。笹かまは鉄板に戻して、はい召し上がれ。

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シメは

ちょこちょこつまんでいると、いくらでも食べれてしまうので今回はシメを作る事に。余っていたキムチで韓国風焼き飯・・・?と一瞬迷いましたが、まだ焼いていなかった牛肉とニンニクスライスを炒めてガーリックライスに決定。全体的に黒胡椒をまとわせ香ばしく焼き、バターとコンソメで味付けをして、最後に小ネギをぱらりと。結構パンチが強そうだったのでご飯は1膳分にしておきました。これくらいの量であれば皆で食べればあっという間になくなります。ということで今回のノープラン鉄板はこれで終了。ごちそうさまでした。

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とりあえず焼いてみろ

その場でアイデアを出して、つべこべ考えずにすぐにやってみる。普段の生活ではあまり遭遇しない事だと思いますが、意外に大切な事が隠れているんじゃないかと。これをやっていると、回を重ねるごとに上手く作れるようになっていくのが分かるんですね。つくづく物事っていきなり正解が出せる訳ではなくって、トライアンドエラーの連続なんだなぁと。

まずは、何も考えず鉄板を机にセッティングしてみてください。「とりあえず焼いてみろ」と鉄板がそう言ってきますから。

そうそう、匂い消しは忘れずに。
マスターミネラルでシュッと。

つづく

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和田 健司 オランダDesign Academy EindhovenにてDroog Design ハイス・バッカー氏に師事、コンセプチュアルデザインを学ぶ。 同大学院修士課程修了。大手広告代理店勤務の後、2011年 “what is design?”を理念とする(株)デザインの研究所を設立。研究に基づく新たな気付きを、個人から企業まで様々な顧客に価値として提供し続けるコンセプター。