ブラックチェリーは一言でいえばオレンジ、元気印の色またはビタミンカラーなどと呼ばれています。でも不思議な木なのです。最初は何の変哲もない生成りの色で、一か月二か月でみるみる間にきれいなオレンジ色になります。普通は製作中に色が変わってしまいます。三年五年経つと茶味を帯びたオレンジ色に変わっていくのです。これはなかなか味があります。

以前はあまり注目されていませんでしたが、最近とても人気のある木です。その為、良質で幅の広い木がだんだん少なくなりました。ウォールナットの穏やかな落ち着いた表情が好まれているようです。加工もし易く、職人たちにも人気があります。狂いも少なくテーブルトップに適しています。

明るく清潔で繊細な木肌が人気の秘密です。木目もおとなしくあまり目立ちませんので、モダンデザインが似合います。インテリアを明るく楽しく変えてくれます。この木も年月が経つと淡い茶色に変化していきます。家族の歴史が刻み込まれ味わい深くなっていきます。

ホワイトオークは英国では、キング・オブ・フォレストと呼ばれてきました。樹形が美しく豊かな森を育んでいる様はまさに森の王。日本の楢もホワイトオークの仲間で、木の酋（おさ）と書くほどです。深い材色・美しい木目そして硬い材質から長い間、家具の定番として重宝されてきました。