悠遊横浜 第一回 横浜みなとみらい21

みなとみらい駅が、都心からのアクセスを劇的に向上させた。

横浜駅東口へと通じるルートは、高層ビルが立ち並ぶ。

空き地の点在するキング軸が、将来の大開発を静かに待つ。

PART6 現在、そして、未来へ(2001年〜)

1990年代に一般開放されて以来、わずか20年あまりで目覚ましい発展を遂げてきた横浜みなとみらい21。2001年以降に訪れた一大転換点といえば、2004年の2月に「横浜高速鉄道みなとみらい線」が開通したことに他なりません。横浜みなとみらい21の中心部ともいえるクイーン軸・グランモール軸に、なんと東京方面から電車1本で直結。地区全域へのアクセスが、飛躍的に向上しました。さらに道路網も堅実に整備され、2013年には「みなとみらいトンネル」が開通したのは記憶に新しいところ。1999年に竣工していたものの、長らく眠りについていた自動車用トンネルです。この封印が解かれたのも、横浜みなとみらい21の発展が進んだ証といえるのかもしれません。

今後の発展の鍵はキング軸に!
横浜ランドマークタワーなどが並ぶ「クイーン軸」は、すでに高層ビルがひしめく完成形に近づいています。ショッピングエリアとなった「グランモール軸」も、徐々に成熟段階になりつつあります。さらに「新港地区」は、高層ビル等を新設する予定はないそうです。では横浜みなとみらい21における、次の注目スポットはどこか?それは新高島駅の周辺から臨港エリアへと通じる「キング軸」かもしれません。マリノスタウンや高島中央公園などが整備されている一方で、現在も空き地が点在するなど、未開発の土地を残しています。しかし新高島駅から横浜駅の東口へと通じる地域は、すでに高層ビル群を形成。2016年以降は、海に近いエリアに大型の商業施設が開業予定。さらにホテル・住宅・ショッピングゾーンが一体化した施設が竣工される計画もあるそうです。「キング軸=王様」という名前の示す通り、横浜みなとみらい21の発展における大トリとなるかもしれません。

10年以上の時を経て開通した、みなとみらいトンネル。