「デザインデータはもっていないけど、自分のイメージを形にしたい。」
「最近Canvaって聞くけど、自分でも作れるのかな?」
canvaはオンラインで使える無料のグラフィックデザインツールです。
従来、デザインデータはグラフィック製作専用のソフトを利用したものが主流でしたが、
デジタル技術の進歩により、オンライン上でもデザインの作成がおこなえるようになりました。
とはいえ印刷においてはデータ作成のルールや、気をつけるポイントが存在します。
今回はcanvaを使ってA1サイズの大きなポスター用のデータを作成してみましょう。
Canvaの技術的な更新により、機能や画面上の構成に変更がある可能性があります。詳細をご希望の場合は、Canvaの公式FAQをご確認ください。
最初にサイズの指定をおこないます。ここでサイズの指定を誤らないよう気をつけましょう。単位はmmです。
1.Canvaのトップページにアクセスします。
2. 左側メニューの「作成」ボタンを押すと、メニューが出てきます。
今回はカスタムサイズを選択します。
※「印刷製品」というカテゴリにポスターがありますが、サイズが限られているため
今回はサイズを手動で入力します。
3. A1 サイズのポスターの仕上がりサイズを入力します。
単位をmmにし、幅:594、高さ:841を入力したら、「新しいデザインを作成」を押します
4.作業用のキャンバスが作成されます。
【塗り足しについて】
印刷物のデータを作成する際には「塗り足し」と呼ばれる面積を含むひとまわり大きめのデータを作成します。
印刷やカットの際、技術的な都合でどうしても数mmのズレが出る場合があります。サイズぴったりなデータのだと1mmのズレも許されなくなるため、ズレを加味した余裕部分が塗り足しです。
【ガイドラインについて】
製作物や展示方法によっては、「必ず見せたい印刷内容は、この範囲に印刷する」というルールがある場合があります。
例えば今回のようなポスター製作の場合、飾る看板の額縁が太ければ、周囲数センチが額縁の枠が重なって隠れてしまいます。そういった注意しなければいけない範囲をここで設定していきます。
5.ファイル>設定>塗り足し領域を表示する を選択。
アートボード(デザインを製作する場所)にカーソルをもってくると、周囲にぐるっと枠ができていることが分かると思います。この外側の線までデザインデータを作成する必要があるという目印で、この部分を塗り足しと呼びます。
6.続いてガイド線をひきます。
ファイル>設定>ガイドを追加する を選択。
7.出てくるメニューの「カスタム」を押します。
入力欄が出てくるので、列・行は0に。余白に20mmと入力します。ギャップは変更しないでください。「ガイドを追加する」ボタンを押すと、ガイドの線が追加されます。
今回はポスターと額縁が重なる部分が隠れてしまうことを想定し、仕上がりの内側20mmの位置にガイドを引きました。このガイドの内側にデザインを納めて、ポスターを飾れば、「見せたい場所が額縁で隠れてしまった!」という事態を防ぐことができます。
今回はCanvaのテンプレートデザインを使用します。種類が豊富で便利なので、初心者の方は、テンプレートを活用することがおすすめです。
8.左上のメニュー「デザイン」にカーソルを合わせるとデザインイメージが出てきます。検索窓などにキーワードを入れるなどして、色々探してみましょう。
今回はカフェをイメージしたデザインを選択します。
9.デザインをクリックすると、アートボードにデザインが配置されます。
10.先ほど引いたガイドの外に出ている部分があります。このままですと額縁で文字が隠れてしまう領域が出来てしまうため、調整が必要です。
11.Canvaのデザインテンプレートは、要素を動かすことができてとても便利です。カーソルを文字の近くまで持っていくと選択範囲の枠が出てくるので、それを引っ張って動かしたり引き延ばしたりできます。
12.動かしたい要素が複数ある場合は、シフトボタンを押しながらクリックをすると、複数の文字や画像 を選択することができます。
13.読ませたい文字や画像は、ガイド線の内側に移動させましょう。これですべての要素がガイドの中に納まりました。
また、塗り足し線まで画像が配置してあるかも確認しましょう。
デザインが完成したら、データを書き出します。印刷にあたり重要なポイントですので、ここも注意が必要です。必ずPDFのデータをフラット化します。
14.右上の「共有」をクリック。出てくるメニューの「ダウンロード」を押します。
15.保存形式を選択できるので「PDF(印刷)」を選択
16.出てきたチェックボックスで「トリムマークと塗り足し」「PDFのフラット化」にチェックを入れ、ダウンロードを押すと、データを取得できます。
※カラープロファイルに「RGB」と「CMYK」という選択肢があります。本来、印刷用データはCMYKが好ましいですが、有料プランとなりますので、今回は割愛いたします。
ご注意
■ テンプレートを使用せずお客様がご用意した画像などをご使用いただく場合、画面上では綺麗に見えていても、実際の印刷サイズに画質が満たない場合があります。その場合、仕上がり品質が劣化します。
■カラープロファイルをRGBでデータを保存した場合、画面上で見ていたときより実際の印刷物の色がくすんで見えます。ご注意ください。
■ 画像を切り抜いたり、テンプレートによってはCanva有料の上の有料のサービスになります。
■ 当店ではCanvaで製作されたデータの印刷はおこなっておりますが、操作に関するサポートはおこなっておりません。ご了承ください。
当店では、Canva操作方法のレクチャーのサービスはおこなっておりませんが、
印刷可能なデータかの判断は無料で行わせていただきます。(当店の商品製作の前提に限る)
ご心配な場合は、以下ご連絡窓口までご相談ください。
また、ゼロからの高品質なデザイン作成に関しても、お見積りをおこなっておりますので、
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