調圧部
調整器の入口より入ってきたガスの圧力を減圧し、任意の圧力へ調整するパーツ
ガスに接する部分の違いにより使用できるガス、純度などが決まる
真鍮製:C3604、ステンレス:SUS316L製
ボンベ取付側形状(入口側)
窒素、アルゴン、炭酸などの不活性ガス及び酸素などの支燃性ガスのボンベに取り付ける口金
水素、メタンなどの可燃性ガスボンベの口金に取り付ける形状で逆ねじ(左ねじ)
ヘリウムガス専用の口金の形状、逆ねじで袋ナット部に1つまたは2つの刻みがある
集合装置や連結間などを取り付ける際に使われる継手、Swagelokφ1/4に連結間を取り付ける
調整器出口側形状
バルブ+M16島津Mネジ+φ6.35mm(1/4inch)短管タイプ、Swagelokなどのユニオンをつけて使用する
バルブ+Rc1/4ネジのタイプ、Swagelokのハーフユニオン、SMCワンタッチ継手などを取り付け使用する
バルブがなく、短管φ6.35mm(1/4inch)のみの仕様
Swagelok、φ1/4パイプ取付用継手(SS400-1-4RT)付き、集合装置のパネル等への取り付け
一次側圧力計
ボンベ内の圧力を表示するゲージ、一般的なボンベの充填圧力は14.7MPaのため、25MPa計が一般的
圧力計のフルスケールの2/3までの圧力まで使用可能
この圧力計が0に近づいたら、ボンベ内のガスがなくなったと判断可能
二次側圧力計
圧力調整器から出るガスの圧力を表示するゲージ。
0.2MPa~上限0.99MPaまで調圧できるため、1.6MPa計が一般的。
圧力を微調整したい場合は、0.6MPa計などを使用する。圧力計のフルスケールの2/3までの圧力まで使用可能
圧力調整器をボンベに取り付ける方法は2種類あります。
①ボンベに直接取り付ける
高圧ガス容器の口金に直接圧力調整器を取り付ける取り付け方です。
②連結管を使用し、ボンベを取り付ける。
圧力調整器の入口形状をSwagelokφ1/4にすることで、連結管を取り付けることができます。
連結管を取り付けることで圧力調整器をパネルなど壁面等に固定し、ボンベへと圧力器を接続することができます。
集合装置(マニーホールド)などで使用されるタイプです。
<<連結管について>>
連結管の口金部は3種類あり、ガスの特性により選定します。
・不活性・支燃性ガス用 W22-14(右)袋ナット
・可燃性ガス W22-14(左)袋ナット
・ヘリウムガス W20.9-14(左)袋ナット
※調整器取付側はすべてφ1/4の短管になります。
※圧力調整器の取り付けにはレンチ、スパナなどの工具が必要となります。
※ボンベのガスを使用する時にはT型ハンドルなどの工具が必要となります。
圧力調整器のボンベへの取り付け手順
1.調整ハンドルと調整器のバルブが全閉になっていることを確認する
(調整ハンドルは左に回して抵抗がない状態が全閉状態)
※調整器のバルブが付属していないものは調整ハンドルのみ全閉にする
2.圧力調整器の入口の袋ナットをボンベの口金に取り付け、手で締める。その後専用ハンドル(スパナ式開閉ハンドル)またはモンキー等で増し締めする。
(パッキンが潰れる感触がする程度まで締める)
不活性ガスは右ねじ、可燃性ガス・ヘリウムは左ネジなので袋ナットを締める方向に注意する
3.安全のため、圧力調整器の正面以外の場所に立ち、一次側圧力計の針が目で追えるぐらいゆっくりとボンベのバルブを開く
4.圧力調整器の袋ナットとボンベの口金にガス漏れ検知スプレー剤(リークチェック液)を吹き付け、ガスが漏れだしていないことを確認する。
(リークがある場合は、ボンベバルブを閉め、調整ハンドルを右に回しバルブを開いてガスを抜いてから、増し締めする)
5.調整ハンドルにより使用圧力まで調圧、及びバルブを開く
6.使用開始
日常の使用開始手順
1.調整ハンドルと調整器のバルブが全閉になっていることを確認する
(調整ハンドルは左に回して抵抗がない状態が全閉状態)
※調整器のバルブが付属していないものは調整ハンドルのみ全閉にする
2.安全のため、圧力調整器の正面以外の場所に立ち、一次側圧力計の針が目で追えるぐらいゆっくりとボンベのバルブを開く
3.調整ハンドルにより使用圧力まで調圧、及びバルブを開いてガスを使用する
圧力調整器のボンベからの取り外し手順
1.ボンベのバルブを全閉する
2.調整ハンドル及び調整器のバルブを開け、圧力調整器内の残圧を放出する
(毒性ガス・可燃性ガスの場合は、放出先の状況を確認してから放出する)
3.調整ハンドル及び調整器のバルブを全閉にする
4.専用工具(スパナ式開閉ハンドル)またはモンキーレンチ等の工具を使用してボンベから調整器を取り外す
(不活性ガスは右ねじ、可燃性ガス・ヘリウムガスは左ネジなので袋ナットを回す方向に注意する)
日常の使用終了手順
1.ボンベのバルブを全閉にする
2.装置または調整器の出口バルブを開け、調整器内のガスの圧力を常圧まで下げる
(毒性ガス・可燃性ガスの場合は、放出先の状況を確認してから放出)
※ガスを抜けない場合は、上記の限りではない
3.調整ハンドル及び調整器のバルブを全閉にする
4.終了