KLIPPANのブランケットができるまで

KLIPPANのブランケットができるまで
~140年以上の伝統が紡ぐ豊かな暮らし~

1枚のブランケットに、ほかにはない愛しさが生まれるのは、誰よりも一番あなたの近くで、あなたを包み込むモノだから。

私たちの暮らしを幸せに、豊かにするKLIPPANのブランケットは KLIPPAN自社工場で原毛から糸を紡ぐことから始まり、最終ブランケットが出来上がるまで一貫して生産されています。

KLIPPAN社の歴史は1879年、スウェーデン南部の小さな町のウール紡績から始まりました。

現在はブランケットやスローなどの最終製品までを一貫してリガ(ラトビア)の自社工場で生産しています。

KLIPPANのブランケットづくりは原毛を調達し、糸を紡ぐことからはじまります。 紡がれた1本の糸(単糸)は2本を撚り合わせて毛糸になります。この毛糸をKLIPPANのカラーマイスターがデザイナーの意図を汲み調合する絶妙なカラーで染色します。 染色された毛糸は洗浄され、一本ずつ丁寧に織り機にセッティングされ、デザインごとに織られていきます。その工程はなんと60以上にも及びます。

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現在、ウールブランケットブランドの製造メーカーの中では、原毛の調達から最終製品づくりまで自社工場で一貫生産するブランドは希少です。「自社一貫生産」ということは、品質管理を一貫して自社でおこないすべてに責任を持つことができます。

背景にはウールの紡績工場からはじまった、KLIPPANの140年以上の歴史と一切の妥協なき品質、モノづくりへの深い愛情があります。

それでは、ブランケットが私たちのもとに届くまでの工程をのぞいてみましょう。

健やかに大切に育てられた羊のウール

KLIPPANは、その品質から、ニュージーランドそしてスウェーデン国内の原毛を選んでいます。140年、5代にわたってマグヌッソンファミリーに伝わるウールを選ぶ厳しい眼、地球環境・生産者・アニマルウエルフェアを第一に考え、大切に育まれたウールだけを選んでいます。

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原毛からブランケットになるまで

選び抜かれた原毛は、ラトビアにあるKLIPPANの自社工場に届き、いよいよブランケットの製造が始まります。

原毛の洗浄

羊たちから刈り取られ、部位ごとに選り分けられた原毛を、まず丁寧に洗浄します。 環境に負荷を与える洗剤や漂白剤は使用しません。

カーディング

カーディングという工程により原毛をほぐし、小さな異物も取り除きます。繊維の方向をそろえることでフワフワな状態にします。

この工程を経てもしぶとく残る藁がまれにありますが、羊たちがふかふかの藁の中で気持ちよくすくすく成長した証です。

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紡績

糸を紡いで染色していくまでには大きく3つの工程があります。

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  1. 原毛を撚(よ)る

    カーディングの工程を経て、太い紐状になった原毛を撚(よ)って糸を紡いでいきます。

  2. 糸を合わせて撚り合わせる

    紡がれた糸は2本そろえて撚りをかけられ、 平行に引き伸ばして徐々に細くし、 均一な太さの双糸(2本の糸をより合わせたもの)となりボビンにまいていきます。

    双糸をさらに2本束ね、均一に撚り合わせていきます。 複数回撚りをかけることで、強度を増し、毛羽だちを抑え、糸の品質を高めます。 糸にどのように撚りをかけるかは仕上がりに大きく影響を与えます。ウール紡績技術の確かな蓄積があるからこその、強度と柔らかく滑らかな風合を持ちあわせた、高品質糸を紡ぐことができます。

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  3. 糸の束を作る

    染色の前に糸をそれぞれ適量に巻きとり、束を作っていきます。

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染色

カラーマイスターが調合した染料で、束ごとに染色を行っていきます。

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乾燥

染色し乾燥させた後の糸は再び、大きなボビンへ巻かれます。

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整経工程

織機に原糸をセッティングしていく前工程として重要な工程の一つが「整経」。経(タテ)糸を整えるために整経機へ取り付けていきます。 経糸の張り具合やズレなどがあると織りあがりのデザインや生地に影響が出ます。 経糸に使う原糸は、整経機に取り付けるための大きなスタンド(コーン状)に巻き付けていきます。

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多数のタテ糸を同じ張力で均等に、一定の速度でビーム(巨大ロール)に巻き取ります。

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経糸の取り付け

織機の針へ経(タテ)糸が一本一本通され、櫛を用いて慎重に密度を整えていきます。

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織り

その後、多数の準備工程の後にいよいよ織り工程へ。

織機ルームの入室前は、まず耳栓をします。耳栓無しではいられないほどの織機のガシャンガシャンという機械音が工場内に響き渡っています。

工場には35台の織機があり、1回で60m長が織り上がります。(平均的なブランケットの長さが2mなので、約30枚分です。)あっという間に織られていき、美しいデザインが現れます。

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フリンジづくり

スローの場合、両端にあるフリンジ部分を結っていく工程がはいります。スローの特徴的なフリンジは専用の機械によって結われていきます。

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洗浄

織られたブランケットを大きな機械で次々と洗浄します。

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乾燥と成形

ステンター(織物幅出乾燥機)という24mほどの長さもある巨大な機械をつかって、ブランケットを乾燥し、サイズの調整を同時に行います。

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ステンターの機械を用いることで、寸法のムラを修正し、成形していきます。

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仕上げ

ブランケットはブラッシングで起毛することにより、柔らかく心地よい肌触りになります。

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裁断

長く織り上げられたひとつひとつのブランケットは職人によりそれぞれのサイズ(シングル・ハーフ・ミニ)に裁断されていきます。

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縫製

それぞれの製品に合わせて熟練の職人によりひとつひとつ縫製されます。あっという間に縁取りが行われ、織りネームや洗濯表示ラベルが縫い付けられていきます。

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検品

最終品の検品を行います。ここで余分な糸やほつれを切りそろえた後、アイロンがけを行います。

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梱包

ブランケットをきれいに折りたたみ、袋に入れていきます。梱包も手作業。ようやく世界中に愛されるブランケットが届けられていきます。

KLIPPANのブランケットができるまで

KLIPPANでは、機械だけでなく、熟練された技術をもって、ひとつひとつのモノづくりが行われています。 大量生産されたものではなく、それぞれに想いが込められた唯一無二のブランケットです。

KLIPPANの工場は厳しい基準をクリアした品質(ISO 9001)・環境(ISO 14001)・エネルギー(ISO 50001)の国際マネジメント規格を取得しております。

エネルギーの削減や生産時に出るウールの再利用など、伝統を保ちながらも革新的な挑戦や取り組みを毎年行っています。

1枚のブランケットが私たちのもとに届くまでには、作り手の愛情が幾重にも重なり込められています。 そんな愛情いっぱいのKLIPPANのブランケットに今日は包まれてみてください。

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