作る人、遺す人でありたい。
何かを遺せる人で在りたい。
お財布を作っている企業としても一個人としても、
環境と生きるということは大きな命題となっています。
SDGs――持続可能な開発目標と呼ばれる世界中で達成しようとする目標に、
大手のブランドが、企業が、率先して手を挙げていく。
私達はどうだろうか、今を生きるのに必死になっていないだろうか。
もちろん必死であるべきだけど、だからといって今を疎かにしてはいけない。
企業としても、一人間としても、遺すことも考えて生きていきたい。
そうやって先にも続く何かを遺せる人や企業でありたい。
それじゃあ、本革のお財布を作る私達には、何が出来るのか。
そう考えたときにすべき第一歩は、革製品を作る者として、革を離れること。
皮は寒さを防ぐためのものとして始まり、
長持ちするようにと皮は革にするための鞣(なめ)すという加工技術が生まれ、
衣服や革製品として身の回りに溢れるようになりました。
そして今。長年の技術が積み重なって、
新しい革といっても差し支えないほどの質感とともに登場しました。
まず、1つずつ。
使うものを1つエコに変えていくこと、まずはそこからだと考えています。
エコという言葉だけではなく、
最近ではサステナブルやSDGsといった言葉を目にすることが増えてきました。
環境に配慮した活動が、国としても、一個人としても広がっています。
同じように考えていらっしゃる方に手にとってほしい。
そんなお財布を作りました。
素材としてのパイナップルを選ぶ意義
パイナップルが生まれ変わる。
廃棄を待つだけだったパイナップルの葉。
ただ廃棄物が素材として生まれ変わるだけではありません。
焼却処分による二酸化炭素排出量の削減という環境保全、
また一方で、パイナップル農家の方々の新しい収入源にもなっています。
自然にも人にも還る優しい素材、それがこのパイナップルです。
どこまで自然に近づけるのか。
自然なままの素材。
素材は72%が葉の繊維、と同様の素材の倍以上の植物由来。
見た目にも分かるほどの繊維感を携えています。
さらにじゃがいもやトウモロコシに含まれるポリ乳酸が18%。
全体の9割が自然から生まれています。
どこまでも自然に近いままに生まれたこの素材は、
まるで和紙のような手触りでいて柔らかさも感じられる優しい素材になっています。
素材としての良さ。
和紙のような手触りでありながら耐水性があり、火や熱にも強い素材となっております。
とても耐久性が高い素材ですが、特筆すべきはその軽さで、
革のお財布と比べても半分以下の重量となっております。
持ち運ぶとき、お支払いのときにその良さがはっきりと感じられるものとなっています。
遺せるものをと考えるからこそ、長く使える、使いたいと思えることは大事なファクターとなってきます。
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