KOZLIFE

LLFK-vol35

Season4「ヒト」いつものKOZLIFE 2021年10月1日

みなさんいかがお過ごしでしょうか。季節的にも外に出やすい時期になってきましたね。感染対策は万全の上、秋を目一杯楽しみたいものです。怪我をしたり病気になると、当たり前であることが身に染みます。いつもやっていたことができるって、本当にありがたい。このエッセイもほぼ2週間に1回書いていますが、今考えている事を文章で発信をするというルーティーンがあるからこそ、精神的に落ち込まなくて済んでいることに最近気づきました。こういう機会を与えてくださっているKOZLIFEさんに感謝です。

そんなKOZさん、10月1日が13周年記念日ということを聞きました。おめでとうございます!パチパチパチ!!LLFKとしてもこの記念すべきタイミングに何か…と考えた結果、KOZLIFE記念号と題して前後編2回に渡りお届けしたいと思います。内容は、読んでからのお楽しみ♪

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COZY COFFEE

KOZLIFEとの出会いは、2011年。当時メンバーは4人で事務所も今とは違う場所に。ショップを一から見直そうということで、コンセプトからロゴ・Webサイトまで全ての装いを新たにしました。食べることを愛し、人生を愛そう=LOVE FOOD LOVE LIFEとロゴの下に入れ、「これを叶えるんだ。」と覚悟を決めた時の皆さんの顔は今でも僕の記憶に深く刻まれています。

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当時から毎回打ち合わせに伺うと、コーヒーが出てくるんですね。背の高いステルトンのジャグをテーブルにドンと置き、人数分の小さなマノカップ(2010〜2016年に販売)に注いで一息ついてから会議が始まります。結構すぐ飲み終わってしまうので、おかわりを何回も注いでもらって悪いなぁ…なんて思いながら。たまーにジャグの蓋が緩み、ポンッ!と外れてコーヒーがテーブルに注がれ「ごめんなっさ〜〜〜〜い!」と、わちゃわちゃになるのも楽しい時間でした。

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ある時、なぜいつもこのスタイルなんですか?と聞いた事があります。するとこんな返事が。 「毎日結構な量のコーヒーを飲むんだけど、この飲み方だといつも暖かいままでコーヒーを飲み終えることができるんです。まぁ何回も注ぐのはちょっと手間ですけど、大きいマグだと最後の方って冷めて美味しくないし、お腹がガバガバになるし。で、これに行き着いたって感じです。マノカップが厚くできているので、出来たてのコーヒーを入れても手が熱くなくていいんですよ〜。」と小柴さん。小さいカップで何杯も飲むスタイルは、どこか日本茶にも通ずる所があります。熱々をすする感じで飲むKOZさんのコーヒーが美味しい。豆とか挽き方なども拘ってるとは思いますが、エスプレッソとはまた違うスタイルもまた良くて。どこにもないアンカテゴライズドな飲み方。

記憶のパスタ

KOZさんとの打ち合わせの回数は数え切れない位ありますが、まかないをご馳走になったことは片手で数えられる位。いつも仕事の話で時間が足りない位ですから、食事会をしている暇はありません。でもその数回の中にも記憶に残る料理があります。

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この写真は、初めてKOZさんにランチを作ってもらった時の物です。あんまり買い出しに行けなかったからごめんなさいねー、と出てきたのはツヤツヤ濃厚カルボナーラ。大きなパスタボウルにたっぷりとあったはずなのに一瞬で消えてしまいました。ご存知ない方もいらっしゃると思いますが、KOZLIFEさんは昔飲食店を経営されていた事があるので、まかないと言ってもお店のレベルの物が出てくるのです。でも庶民的な心も忘れず、ちょうど家庭料理とお店の料理の間くらいの絶妙なバランスの料理が多く作られていますので、レシピなども必見。

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こちらは「いぶし銀(2014〜2018年販売)で作ったスモークチキンを一回食べて見て欲しい!」とご馳走になったまかない。手軽にできるのにジューシーで完成度高めのスモークチキンは最&高。ただその遙か上を行く美味しさだったのが写真右下のレモンクリームパスタです。「数あるレシピの中で代表的な料理って何ですか?」という質問に返ってきたのがこの一皿。KOZLIFEを代表するレシピといっても過言ではありません。<KOZブログ:本日のマカナイ 「レモンのパスタ」 レシピ

食べ、続ける

既に廃番になっている器にも現役で買える器にも、何年にも渡って料理が作られ・盛られてきました。皆が同じテーブルに集まって食べるまかないの時間を何年も変わらず続けられるというのは、そのファミリーの価値なんだろうなぁ。料理を盛りつけた瞬間、その器は商品ではなくなっているように見える。それは、KOZさんにしかクリエイトできない作品のよう。

ネットショップというのは、通常人の顔が見えなくても成立します。ただKOZさんの場合はその真逆。そこに暮らす姿を恥じる事なく表現してくれます。その人間臭さをスタイリッシュに魅せてくれるから、ついつい自分も真似したくなってしまう。そんな不思議なパワーを持っているのがKOZLIFEなのです。

後編へつづく

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和田 健司 オランダDesign Academy EindhovenにてDroog Design ハイス・バッカー氏に師事、コンセプチュアルデザインを学ぶ。 同大学院修士課程修了。大手広告代理店勤務の後、2011年 “what is design?”を理念とする(株)デザインの研究所を設立。研究に基づく新たな気付きを、個人から企業まで様々な顧客に価値として提供し続けるコンセプター。