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LLFK-vol10

Season2「自分」日課の変化2020年8月7日

皆さんは、サウナには入られた事はありますか?一昨年位前から、巷では空前のサウナブームが到来しているそう。業界用語では、サウナ愛好家の事をサウナーと呼び、入った後の極限のリラックス状態を「ととのう」と言います。サウナにも色々な種類があるのですが、一般的には90度位の暑いドライサウナという部屋に5〜10分ほど入ります。その後冷水を張った水風呂へ。冷たいのを我慢して足がチリチリと痛くなってきたら出ます。露天風呂など、外に出られる環境があればそこへ。リラックスできそうな椅子や場所を探して、そこで目を閉じて休む。これを1セットと呼び、3セットほど行います。サウナ→水風呂→外気浴、このルーティーンです。

(1セット目)
あっっっっつ!焼ける!!→つめたい!!いたい!!!→これのどこがいいんだろう?????
(2セット目)やっぱり・・・あつい。→さっきほど水は痛くない・・・→おぉ、身体がなんかフワフワする〜。
(3セット目)お、汗の出方が変わってきたぞ。そしてさほど熱く感じなくなってきた。→水風呂も全然平気に入れるじゃないか→あれれ・・・全身の毛穴から水分が蒸発していくのがわかる〜!頭がボーっとしてきた・・・寝てるのか起きてるのかわからないけど、何も考えられない〜〜〜!きもちいい〜〜〜〜〜〜!!!
と、この瞬間の脳と全身を駆け巡る快感を「ととのった」と言います。思考が止まり、極限のリラックス状態になるとなぜか人間はニヤついてしまうらしいのです(笑)。生きてて良かった・・・とさえ思う人もいらっしゃるようで、僕もその魅力に取り憑かれて早数年。

LLFK-vol10 誰が呼んだだろうか、神の水と。

植物のメンテナンス

サウナもそうなのですが、運動をして身体を鍛えたり、普段はできなかった勉強をしてみたり。今こうした状況下でできることのひとつとして「セルフメンテナンス」があります。自分の身体ではないのですが、つい数ヶ月前から、リビングにあるゴムの木が、少し元気がなさそうで、成長している様子がなく葉が落ちてしまっていました。どうしたんだろうと色々と調べていると、どうやら鉢一杯に根が張っており、植え替えが必要っぽいのです。できればもっと元気になって欲しい。そんなこんなで、一回り大きなプランターと土を買ってきて植え替えを開始しました。

お恥ずかしい事ながら、僕は植え替えを人生で一度もやったことがありません。そして更に、買ってきた植物の苗はできれば他のプランターに植え替えてあげた方が良いということを今まで知らなかったのです。買ってきた植物も割と枯らしてしまっていたのは、そういう事だったのか・・・とひとまず家にある他の植物も土を足してあげることに。

植え替え自体はそこまで難しくはなく、新しい土をたっぷりと入れ完了。他の小さな植物達も同様に。仕上げはたっぷりの水をやり、直射日光の当たらない風通しの良い場所で様子見。植え替えをした植物は手術をして後のようなものなので、あまり場所を変える事なく安静にしてあげると良いそうです。

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葉っぱ1枚の気づき

1週間位が経過した所で、幹の下の方に新しい芽が出ているのを発見。かなりテンションが上がり、もっとすくすく育てたいと思い始めました。色々と調べていると、伸びすぎてしまった枝は「切り戻し」という手入れをしてあげるようです。この木も一本だけ枝が不自然に伸び、葉は一杯ついているのですが、曲がってしまって今にも折れそう。勇気を振り絞り、枝の分かれ目を、根元からバッサリ。「本当にこんなに切っちゃっていいのかな・・・」とオドオドしながら英断を下しました。初心者にとっては、沢山付いた葉を根本から切るなんて、とても勇気のいることなのです(笑)。切った枝は土に挿しておくと根を張るらしく、そのまま挿しておくことに。

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観葉植物は部屋の中に置いて愛でる物ですが、現在は成長観察中なので、なるべくなら外に置いておきたいけれど・・・・ということで縁側のようにベンチに植物を飾り、窓ガラスをピカピカに拭き上げて、家の中から鑑賞できるコーナーを製作。

今まであまり植物に手を掛けるということをしてこなかったのですが、手を掛ければ掛けるほど毎日の変化に気づくようになるものですね。葉っぱ1枚で一喜一憂できるというのは、自分の中にそれを喜べる余裕が生まれたようで、毎日霧吹きで水を与えるのが嬉しく感じる日々であります。

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名脇役

今改めて習慣になっている事と言えば、手洗い・うがい・除菌ですよね。我が家でも少し前から習慣になっている事をここでご紹介させてください。アルコールの除菌スプレーを頻繁に手に掛けていると、肌がガサガサになってくるので嫌だなぁと思っていました。元々は食品用に使っていたのがMasterminerals、通称マスミネです。(勝手に自分で呼んでいます、笑)無色透明で香りもないこの類の自然派商品の厄介な所は、目に見えないため効果が少々分かりにくいということです。商品説明などでは、バクテリアが激減・・と書いてあったりしますが、毎回顕微鏡で見ているわけではないので、実際の所、生活の中で本当に効果があったかどうかはわかりません。香りでごまかしていないので、本格感は漂うものの、そのわかりにくさはトレードオフ。

しかし、使い続けるとその印象は一変します。最初はニオイのきつい物にシュッと掛けていました。例えば、すぐにはゴミ捨て場へ持って行けない、おむつ。ビニール袋に入れただけだと漏れてくるニオイも閉じる前に一吹きすると全然臭ってこないのです。

ミネラルで洗う、なにもかも

マスミネの開発の方に伺った所、この商品の主な原料は天然のミネラル=塩で、菌を分解する働きを持つそうです。地球や人体に無害で、口に入れても大丈夫、体臭も消えると仰ってました。すごい。これは余談ですが、希釈するボトルのどれがどれだかわからなくなった際、どっちが原液か舐めて確かめた事があるんです。一発でわかりました(笑)。めちゃくちゃしょっぱいです!(良い子は真似しないでくださいね)

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10倍に希釈しても効果はほぼ変わらないということなので、玄関、キッチン、リビング、洗面所と数カ所全てにボトルを配置して、事あるごとにシュッシュッと。特に玄関では帰宅した時に全身にスプレーをしています。靴も意外に見落としがちな除菌ポイントなので、そこもシュッ。キッチンでは、買ってきた食料のパッケージなどに一吹きしてしばらく放置しておきます。洗面所では、汚れた衣服などに。気に入っている点として、詰め替え用を購入すれば小分けにして色んな環境に配置しておけるということ。効果もそうですが、全シチュエーションにありますから、精神的に非常に楽になります。何も考えずとにかくマスミネしておけば、という感覚で日々ルーティーンしています。希釈には、精製水などを特に用意しなくても水道水でOKなのもポイントが高いです。(水道水内の小さな菌も分解してしまうため)

同じことの繰りかえし、ではない

前回のエッセイでも触れましたが、物を減らすと心にも空間的にもスペースができます。スペースができると人間って少し不安になるんですよね、何か買って埋めたくなってしまう。でもそんな時に見落としがちだったのは、地味だけれど毎日繰り返される日課が、僕らの前にはまだまだ広がっているということ。そして、それに手を掛けるとまた違った楽しみが見えてくることでした。

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日課ってあまり変えたくないんですよね、変えると煩雑になってしまう可能性がありますから。できればそのままにしておきたい。僕の場合、植物の世話がまさにそうでした。たまに水やりをすれば観葉植物なんて大丈夫でしょ、と思っていましたから。その結果いつも枯らしては新しい物を買う始末・・・ダメな男です。でも今は毎日、葉に霧吹きをやって観察をするのが楽しみになっているので、日課を忘れないんですよね。新しい芽を見つけるのが楽しみで。ウェルカム日課という感じです。日々の繰りかえしを少しだけ変えると、自分の生活というのは案外激変するものなのかもしれません。

つづく。

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和田 健司 オランダDesign Academy EindhovenにてDroog Design ハイス・バッカー氏に師事、コンセプチュアルデザインを学ぶ。 同大学院修士課程修了。大手広告代理店勤務の後、2011年 “what is design?”を理念とする(株)デザインの研究所を設立。研究に基づく新たな気付きを、個人から企業まで様々な顧客に価値として提供し続けるコンセプター。