毎年6月の第3日曜日は父の日です。父の日は日本だけでなく、アメリカやイギリス、フランスなど様々な国で設けられており、お父さんに感謝する機会としてぴったりです。父の日の始まりは国によって様々ですが、最も有名なものとしてアメリカの父の日が挙げられます。時は1990年代の頭。ワシントン州に住む1人の女性がはじまりでした。その女性の父は軍人として南北戦争に招集されました。そして、父が不在の間、母が女手一つで家族を養い育てることに。母は懸命に家族のために働き、そして尽くします。しかし、母は一人で育児と仕事を担った結果、やがて体を壊してしまいます。幸いにも女性の父は戦争から帰還。しかし、それまでの無理がたたった母は亡くなってしまいました。そこからは父が男手ひとつで6人の子どもを育てました。この頃すでに母の日という記念日が設けられており、母に感謝する習慣がありました。しかし、父に感謝する日はありません。母なきあと、父に育てられたこの女性は「父に感謝する日も作るべきだ」と訴え、父の日が誕生しました。そして父の日の概念が日本に入ってきたのは1950年頃と言われています。しかし、国内に父の日が広がるまでは長い期間を要し、1980年代に入ってから現在のようなプレゼントをしたり感謝の気持ちを伝えたりする習慣が定着したと言われています。