伊丹十三は鋭い観察力を武器に細かなディテールを積み重ね理論的に作品を構築する。
非常にデザイナー的なアプローチで、ものづくりをする監督である。
マイケル・マリオットも、アレックス・リッチも、アバケのマキも、、、多くのデザイナー達が伊丹十三ファンなのです。
ウェス・アンダーソンにも共通した点を見い出せるのですが、スタイリッシュさがどうにも邪魔なのです。
かつてはスタイリッシュさが一つの売りだったスパイク・リーは、今では随分と大人になったものです。
商業的な成功を課されながらも、決して魂を売り渡しはしない、その姿勢とバランス感覚には感服するのです。