鴨鍋・鴨肉
ヘルシー鴨肉ブームが再燃!
古くより、特に美味しいモノ・旨いものを喩えるのに鴨の味わいという言葉が使われてきました。
これは、鴨肉の脂肪の融点が26.8℃と体温で容易に溶けるので、その口当たりの良さや円やかな味わいが、いつの時代も日本人に愛されてきたということでしょう。
近年では、食品からしか摂取できないオレイン酸や、コレステロール値を下げるαリノレン酸・リノール酸などが他の食肉より豊富に含まれていることから、女性や高齢者を中心にその人気が再燃しています。
昔の人々が、健康をも考えて鴨肉を食べていたかは定かではありませんが、その旨さは、昔も今も変わらないようです。
うし源では、合鴨ロース肉とお手軽に楽しめる鴨鍋のセットをご用意しています。
是非、柔らかでジューシーな鴨肉をお楽しみください。
豊臣秀吉が広めた鴨肉
鴨肉の産地が、大阪にあることは意外に知られていません。
その昔、豊臣秀吉が、鴨肉を好んで食べたそうで、近江の長浜から大阪に居城を移した後も、琵琶湖の鴨の味が忘れられず、大阪で鴨の飼育を奨励したそうです。
江戸時代に入ると大阪では、天神祭のある土用の丑の日に『鴨のすき焼き』を食べるのが一般的でした。
その後、明治時代の終わりには、鴨の飼育が産業化され、大阪は一大産地として昭和の中頃まで200軒もの生産者が存在しました。
その中心地は、大阪城の東から南東に広がる湿地帯で、当時は一帯が鴨の羽色で真っ白に染まるほどの規模で河内鴨として全国に出荷されていました。
現在は、ほんの数軒にまで激減しましたが、真鴨とアヒルを交配し家畜化した『合鴨』を無農薬飼料を与え、広大な飼育場で平飼いし、ストレスなく育てています。
古来より愛される食肉
日本では、昔から野生の鴨肉を食してきましたが、鴨は冬期にしか飛んでこないため、冬の名物となっていました。
その後、中国より年中飼育できるアヒルが伝わりましたが、薄い肉に脂分が多いので定着しませんでした。 そこで、アヒルの品種改良が進み、マガモのようにコクある旨味と甘い脂身が特徴の『合鴨』が現在の主流です。
美味しくってヘルシー!
合鴨の肉は脂がのっているため、高カロリー・高タンパクですが、他の肉類と異なり、不飽和脂肪酸も豊富に含んでいます。 不飽和脂肪酸は、血中コレステロール値の上昇を防ぐ作用があります。
また、ミネラルやビタミン類、鉄分などを多く含むため、ヘルシー食材として人気が高いのです。
鴨ネギのネギとの相性
鴨肉はネギと相性が良いと昔から言われます。
ネギは独特の風味ある野菜ですが、このネギ臭はアリシンという成分によるものです。
合鴨肉にも特有の臭いがありますが、このネギに含まれるアリシンが合鴨肉の臭いを中和させるので美味しくいただけるのです。
また、ネギはアドレナリンの分泌を高める作用があるので、交感神経が刺激され身体が温まります。
合鴨に含まれる豊富な脂分も身体を温める効果があるので、合鴨とネギによる相乗効果が生まれるのです。
だから、相性の良い鴨肉とネギで美味しくいただけると同時に健康にも良いとされるのです。