悠遊横浜 第一回 横浜みなとみらい21

レールやトラス橋に興奮!海を渡るような景観が人気の汽車道。

臨海鉄道時代の汽車道を疾走する、横浜博覧会での記念列車。

もはや説明不要?港町を代表する歴史的建造物の赤レンガ倉庫。

PART3 歴史が息づく新港地区を歩く

横浜ランドマークタワーなどの立ち並ぶエリアとは違い、高層ビルがほとんど存在しない「新港地区」も見どころがいっぱい!4つの道路または遊歩道からアクセスできる「出島」のようになっており、その中でも歩行者専用の遊歩道「汽車道」を歩いていきましょう。明治44年に開通した臨港鉄道の一部を利用して整備されただけあって、今もレールとトラス橋が残された景観はまさに異空間。無意識にレールの上を歩いてしまったり、トラス橋を渡るときに“ガタンゴトン”と心の中でつぶやいてしまったりと、ついつい童心に還ってしまう不思議なスポットです。

この海に浮かぶ桟橋のような汽車道を歩いていくと、まずは横浜ワールドポーターズのショッピングセンターが見えてきます。そして凱旋門のような外観のナビオス横浜の下をくぐり抜けて、いよいよ横浜赤レンガ倉庫へ。明治から大正にかけて建造された、横浜を代表する建造物のひとつです。その歴史の中で放棄されてしまったり、外観を荒らされてしまった時期もありましたが、内部をリノベーションして復活。1号館はイベントなどの展示用スペースとなり、2号館はお洒落なお店が揃ったショッピング施設へと生まれ変わりました。そして赤レンガを楽しんだ後は、すぐ先にある象の鼻パークへと足を延ばしましょう。横浜市の開港150周年にあたる、平成21年の開港記念日にオープン。文字通り「像の鼻」のような形状をした桟橋は、横浜港における発祥の地を復元したものです。海を眺めて往時に心を馳せながらひと休みすれば、他のどの場所よりも時間の経過がゆるやかに感じられるかもしれません。

ちょっとこぼれ話

横浜三塔と呼ばれる施設があります。神奈川県庁の本庁舎は「キングの塔」、横浜税関のドーム塔は「クイーンの塔」、横浜市開港記念会館の時計台は「ジャックの塔」とそれぞれ呼ばれています。この三塔を同時に見られる場所が3つあり、そこを巡ると願い事が叶うといわれているそうです。その2つが、この新港地区の近くにあります。それは大さん橋(横浜港大さん橋国際客船ターミナル)の屋上にある展望デッキと、赤レンガ倉庫の近くにある岸壁。それぞれ目印があるので、ぜひ探してみてください。そうそう、神奈川県立歴史博物館には、エースのドームという愛称があるそうです。