OMEGAとは
世界的に有名なスイスの高級腕時計メーカー「OMEGA/オメガ」。
一部の特権階級や富裕層のものであった時計を世界に広めることに成功し、170年を超えるオメガの歴史の中で宇宙計画や深海探査計画の偉業を支援することで、時計史のみならず世界史に名を刻まれるべき存在になった。
バリエーションの多彩さは他のブランドの追随を許さず、同じモデルであっても作られた時期によって細かな改良が加えられており、オメガの奥深さを知ることができる要因の一つとなっている。
OMEGAの歴史
1848年:23歳のルイ・ブランがラ・ショー=ド=フォンにて懐中時計の組み立て工房を開設。
1894年:有名なキャリバー「オメガ」を制作、後にこれがメーカー名となる。
1905年:スイス内外で16のスポーツイベントのオフィシャルタイムキーパーを務める。
1909年:高品質なタイムピースが世界的に求められるようになり、6大陸すべてに商品の流通網を広げる。
1913年:世界初の腕時計型クロノグラフが誕生。
1932年:商業化された世界初のダイバーズウォッチ「マリーン」が誕生。
1932年:初めてオリンピック公式計時に採用される。1社が全計時を委託される初のオリンピックとなる。
1939年:初代30mmキャリバー「cal.30」が誕生。1894年のオメガ・キャリバーに匹敵するほどの衝撃をスイス時計業界に与えた。
1940年代初頭:30mmキャリバーを搭載したモデルおよそ11万個が第二次大戦中にイギリス軍に納入される。
1942年:オメガ初の3インダイヤル・クロノグラフ「cal.27CHRO C12(cal.321)」が誕生。
1943年:オメガ初の紳士用半回転式自動巻(ハーフローター)「Cal.30.10 RA PC AM(後にcal.330に改番)」が誕生。
1947年:世界初の腕時計用トゥールビヨン・ムーブメントを発表。
1948年:創立100周年を迎え、イギリス軍用モデルをベースに自動巻防水腕時計を開発。「シーマスター」と名付けられる。
1952年:全てのモデルに自動巻クロノメーターを搭載した「コンステレーション」が誕生。
1955年:オメガ初の紳士用全回転式自動巻「cal.470」が誕生。
1955年:オメガ初の女性用自動巻腕時計「レディマティック」が誕生。
1957年:耐水圧200mを誇るダイバーズモデル「シーマスター300」が誕生。
1957年:27クロノグラフを基本に、ケース・ダイヤルなどを強化した「スピードマスター」を誕生。
1957年:1000ガウスまでの耐磁性を有し、商品化された世界初の腕時計「レイルマスター」が誕生。
1965年:スピードマスターがアメリカ航空宇宙局/NASAの公式腕時計として採用され、その耐久性の高さを世に知らしめた。
1967年:「シーマスター ・デ・ヴィル」から独立したラインとしての「デ・ヴィル」を発表。洗練されたフォルムで高い評価を得る。
1968年:新しい感覚に溢れていたデザインで大ヒットした「ジュネーブ・ダイナミック」が誕生。ファッションウォッチの先駆者となった。
1969年7月21日2時56分(GMT):人類が初めて月面を歩いた際にスピードマスターを装備していたため「ムーンウォッチ」として知られるようになる。
1969年:スピードマスターのバリエーションとして航空機のパイロットの為に特化された「フライトマスター」が誕生。
1983年:ASUAGグループ(ロンジン等)と合併し、スウォッチグループの前身であるSMHグループを結成する。
2019年:様々な専門家たちを動員し、伝説のキャリバー321をできる限り正確に復刻させる。