最も手軽で身近な溶接方法のアーク溶接とは
アーク溶接は、炭酸ガスやアルゴンガスなどのガスを使用せずに、アーク溶接機と被覆アーク溶接棒のみで構造物の溶接からDIYまで 幅広い分野で行われている溶接方法です。
この溶接方法のメリットは、アーク溶接機と被覆アーク溶接棒、電気だけで溶接を行うことができるため、設備コストが半自動溶接やTIG溶接に比べて 小さく手軽に行える点です。
ただし、使用するものが少ないため、熟練度や被覆アーク溶接棒の品質は溶接の作業性や品質に大きく影響します。

WELDREAMシリーズについて
日鉄住金溶接工業の新ブランド「WELDREAM」では、溶接棒の一番重要な部分である被覆(フラックス)を改善し、溶接の作業性(溶接しやすさ)、溶接品質が向上しています。

被覆アーク溶接棒の選び方
被覆アーク溶接棒の選び方は、母材(溶接したいもの)の材質、溶接の施工方法(横向き溶接、上向き溶接、かちあげ溶接)、母材(ワーク)の板の厚さ、 溶接に必要とされる強度、使用する溶接機で溶かせる被覆アーク溶接棒の線径(線の太さ)など様々な条件によって選定されます。
また、鉄と鉄の溶接なので、どの溶接棒を使用しても溶接は可能ですが、作業効率が全く違ったり、必要な強度が得られないなどの問題があります。
材料の進化や求められる溶接条件とともに被覆アーク溶接棒も進化しています。
『ご使用されている被覆アーク溶接棒が今の仕事に一番あっているものかどうか？』一度ご検討ください。


<<作業・条件ごとに使用される被覆アーク溶接棒>>
溶接の作業性を重視します。 → A-10
溶接の品質を重視する。 → A-17
作業性も品質も重視したい → A-14
被覆アーク溶接のスタンダード、コスト重視 → NS-03Hi
作業環境が悪い場所での溶接(作業現場向き) → NS-03T
仮付け用に使いたい → TW-50
亜鉛メッキ鋼板を溶接したい → G-300Z
建設のLGSなどの溶接(溶接部の盛り上がりを抑えたい) → S-13Z(2.0mm)