花山「百鬼夜行」の秘密教えます

Twitterアンケートで第2位!「百鬼夜行」柄をご存知ですか?

京都の伝統的な西陣織とデグナーが得意とする革が融合したブランド「花山」。
一番人気の「京桜」をご存じの方は多いと思いますが、先日のTwitterアンケートで見事第2位を獲得した「百鬼夜行」はご存知でしょうか?

8月のお盆に向け、妖怪たちが闊歩する「百鬼夜行」柄に詳しくなっておけば、周囲受け間違いなし!!

「百鬼夜行」シリーズの花山革小物を心ゆくまでご堪能ください。

昔の説話に登場、妖怪たちが行列をする「百鬼夜行」

百鬼夜行とは、説話集の中に登場する様々な妖怪たちが行列をなし闊歩する様子のこと。

さらにその説話を絵巻にしたものは「百鬼夜行絵巻」と呼ばれ、複数の絵巻物の総称とされています。
室町時代から明治・大正年間頃まで数多く制作され、複数の「百鬼夜行絵巻」が機関・個人所蔵にて現存しています。

中でも最も著名な「京都大徳寺 真珠庵」(上記画像)を金襴の柄に!!

今回、花山ブランドに新柄として登場するのはこれらをモチーフにした、「百鬼夜行」金襴。

説話に登場する百鬼夜行を題材とした百鬼夜行絵巻ですが、その中でも最も著名な京都大徳寺真珠庵が所有する百鬼夜行図をモチーフとし、
年を経た道具に精霊が宿り妖怪となった、付喪神たちが金襴織物を闊歩する紺地部分では闇夜を表現しました。

京都らしい背景と、植物たち、そして金糸で現した境界線の先に、様々な妖怪たちの練り歩く通りがあり
これによって全体に浮き上がる不規則な縞模様と落ち着いた色味は今までの花山とは一味違う雰囲気です。

細やかな夜の町並みと妖怪たちの表情や滑稽な動きが織りの手法によって絶妙に表現されたのが「百鬼夜行金襴」なのです!!

百鬼夜行絵巻の中から選ばれた「妖怪」たち。「百鬼夜行」金襴に隠れる彼らを紹介します! ちなみにあくまで呼称は後づけされたもので、別名で呼ばれる場合もありますのでご了承ください。

猫又

言わずもしれた猫ちゃんの妖怪。化けすぎて金襴ではもはや猫に見えないですが・・・。そこはご愛嬌! この猫又、どうやらお経を読んでいるようです。お化けがお経を読んだらどうなてしまうのでしょうか・・・。

鰐口

「鰐口」とは仏堂・神殿の前に掛け、つるした綱で打ち鳴らす道具のこと。お参りに行ったときに、お堂の前で「ゴーンゴーン」と音を出すアレですね!この妖怪は付喪神で、長年使われた物たちに憑いた妖怪です。鰐口になぞらえて、ワニのようなシルエットが特徴。日本にワニは住んでいないと思うのですが、こんな大昔からワニは周知されていたのでしょうか。なかなか情報社会が進んでます!

八乙女

八乙女は神楽を舞う巫女のことを表しますが、鳥の妖怪なんだそうです。確かに鶴のようにも見えます。手に小鈴を持って舞うなかなかに優美な妖怪。神事に神楽を舞う巫女と同じように白い衣を被り、舞を見せてくれるそう。百鬼夜行を華やかに彩ってくれる妖怪です。

天蓋釣

仏像などの上にかざす笠状の装飾物で仏具の一種である「天蓋」をもつ妖怪。よ〜く見ると「天蓋」の頭には龍の顔がついています。「天蓋」自体は大きなお寺にある仏像の上を見てみると、天井からぶら下がっていることが多いので、お寺に行った際にはぜひ注目してみてください。

力鬼

鬼です。真っ赤な身体の鬼。妖怪の代表格、強そうです。こいつはかなりでかいので、爪部分だけを表現しました。こんな大きな手が、夜中の川堀や地面、井戸から「ぬっ」と出てきたら、思わず声を出して逃げ出してしまいますね・・・。

棘琵琶

弦が切れた琵琶が化けた付喪神。連れてる犬みたいなのは、琴が化けた妖怪です。楽器たちが音を鳴らしながら闊歩しているみたいです。不思議な音楽に連れられて百鬼と共に異世界に紛れてしまいそうです。

鍋坊主

頭に大きな鍋をかぶった付喪神。天秤棒の先にはすりこぎや五徳などの台所用品がくくりつけられています。ちなみに「坊主鍋」と呼ばれる底がほぼ半球形をした金属製の打ち出し鍋をかぶっているようです。

五徳怪

火鉢の火の上に鉄瓶などを掛けるのに使う道具「五徳」を頭にかぶり、真っ赤になって火炊き竹を吹いている妖怪です。身体は牛と合体していて、五徳を牛の頭部や角に見立てられていることがうかがえます。また呪詛で有名な「丑(うし)の刻まいり」に道具として用いられていたそうです。

狐憑

狐が女に化けた妖怪。慌てていたのか、脚やしっぽが狐のまま!意外にうっかり妖怪かも?!

蟇怪

カエルの妖怪「蟇怪(がまのけ)」。真っ赤な丸いフォルムは青金襴の上にパッと目につくため、人気ものだったりします。

草履大将

藁の甲冑を身にまとい、トカゲ状の馬にまたがった姿で描かれた草履の付喪神。たぬきのような身体が藁をかぶっているようにも見えます。

鳥兜

鳥の頭部が鳥兜になった化物。「鳥兜(とりかぶと)」は舞楽の常装束で用いられる頭に被る装飾品です。八乙女も神楽を舞っていましたが、百鬼夜行は妖怪たちにとって人間界で行う「パレード」だったのかも。

日本で妖怪があふれる季節といえば「お盆」ですよね。海外だったらハロウィン??
京都の地獄の釜が開いた様子を表した「百鬼夜行」金襴の背景には京都らしい風情が広がっています。

京のお盆の風物詩「五山の送り火」

毎年8月16日頃に行われる「五山の送り火」が背景に! 「五山送り火」は、東山に大の字が浮かび上がり、続いて、松ケ崎に妙・法、西賀茂に船形、大北山に左大文字、そして、嵯峨に鳥居形が点ります。 山の隣には京都の代名詞「五重塔」も。


鴨川にかかる「三条大橋」

京都の町中を流れる「鴨川」にかかる橋はたくさんありますが、「三条大橋」は文字通り三条通の鴨川に架かる橋で、古くは東海道の起点終点となっていました。三条通は、三条口・粟田口を経て山科・大津から東海道や中仙道に通じる交通上の重要な要衝で、幕府が管理する公議橋とされていました。


金襴に隠れ散る「花山」の文字たち

最後は「花山」シリーズ最大の秘密?!である「花山」の文字です。じつは「京桜」「花宝」「金魚」など花山シリーズのオリジナル金襴には透かしもじで「花山」と入っています。もちろん「百鬼夜行」金襴にも入っているので、ぜひその文字を探してみて下さい。


全部読みおえてくださった方、お付き合いありがとうございました! これで貴方も「百鬼夜行金襴」マスター!!
お盆の夕涼みに、ぜひ話題として「百鬼夜行金襴」をお楽しみいただければ幸いです。

「百鬼夜行」の金襴を使った革小物シリーズは下記からどうぞ!!

金襴の柄取りはお選びいただけません。お届けされた金襴にどの妖怪がいるかはお楽しみ!!