「メロンよりも甘い」糖度約20%の“八ヶ岳生とうもろこし”を取材してきました♪
標高1,000m以上に位置する八ヶ岳高原の原村で、折井祐介さんと柳沢卓矢さんの幼なじみ2人が営む<HAMARA農園>。
そこで生産、販売している「八ヶ岳生とうもろこし」が、日本ギフト大賞 長野賞を受賞しました。
「八ヶ岳生とうもろこし」は、生で食べられるフルーツのような極上のとうもろこしです。
生産者である、HAMARA農園の折井祐介さんに会いに、女子ふたりで原村へ行ってきました。
某レストランで待ち合わせた私たち、車から出て来たのは普段土いじりをしているとは思えない
オシャレでさわやかイケメンの折井さん。
その予想外に今時な風貌に驚きつつ、
農業を始めたきっかけから、話題の生とうもろこしについてのこだわりまで、じっくりお話をお伺いしてきました。
― HAMARA農園のおふたりは農業以外のお仕事も経験があるという事ですが、元々はどういうお仕事をされてたんですか?
農業を始める前は、僕は松本市の旅行会社に勤めてました。
相方は自動車会社などで働いていて。
一緒のタイミングで原村に戻ってきて、農業を始めました。
僕らは地元の幼なじみなので、「原村仲間」を省略してHAMARAという名前を付けました。
― 折井さんのご実家が農家だったんですか?
はい。 自分の祖父母が畑と一通りの農機具を持っていたので、 初期投資の必要なくスタートできました。 0から農業を始めるのは結構なお金がかかるので、自分は環境に恵まれていましたね。 最初はほうれん草から作りはじめて「美味しくてお客さんに喜ばれるものを」と思い トマトととうもろこしを作るようになりました。
― 26、27歳くらいの若い頃に、農業への転身を選択したのはなぜですか?
元々農業って全然興味なくて、むしろ自分の中の「やりたくない仕事ランキング」に入ってたくらいなんですけど。笑
雇われ仕事を何年もやっている内に、なんでもいいから独立したいよねって今の相方と話すようになって。
「じゃあ、とりあえず農業をやりながら新しい仕事考えようぜ」って言ってたら、
意外と「あ、農業おもしろいじゃん。」って気になってきましたね。
農業って、たとえば出荷形態だとか、昔も今もやり方が変わっていないことが多いんですよね。
スピードの速い他の業界で勝負するとなると相当なノウハウが必要だけど、
農業ってまだやってないことが多いなって感じて、それが面白いと思って。
― へ~!それまで外で働いていたことが活きているんですね。
客観的に農業界をみると、色々な部分で改良の余地がある。
生産にしても、最初の頃は種をまいたら芽が出てくるだけでも面白かった。
当たり前なんですけど、日に日に大きくなってくし、これすごいなって。
それから自分たちで直接販売するようになって、
お客さんに食べてもらって「おいしい!」って言ってもらえると
今度は売るのもどんどん面白くなっていって。
自分たちで作ってる野菜だから、思いもあるし。
0から100まで、入り口から出口まで、
全部携われることがある仕事っていうのは農業くらいで、他の業界にはあまりないと思うんですよ。
そういった意味で思い入れもあるし、
できた野菜を自分たちで売れるのは喜びですね。
― HAMARA農園さんのサイトはすごくお洒落です。
「通販のサイトを作らせてほしい、一緒にPRしたい」
と言ってくれて協力してくれている同じ地元の仲間が
上手にやってくれてますね。
HPとかのウェブ戦略を農業の人達がちゃんとやるのって新しいですよね。
まぁ、僕らはそういうネットの事はわからないし、
やっぱり野菜を作ったり売ったりする方が好きだから、
そういう事は彼にまかせてますね。
ネット検索で、「とうもろこし」というキーワードで一番になるのは難しいので、
「生 とうもろこし」で引っかかるように頑張ってもらっています。
― 今のところ、HAMARA農園さんの野菜を買えるのは直接販売が多いんですか?
通販の比重も増やしたいのですが、まだまだ直売がメインですね。
小淵沢のリゾナーレ、軽井沢の星野リゾートのマルシェ(8月は毎土日出店)など。
朝収穫してそのまま行くから忙しいです。
農家の立場として、ちゃんとモノを売れる店を作りたくて。
自分の店をもって、そこで仲間のモノも扱っていきたいと、昔から思ってます。
直売ってのはその先駆けでやっていることですね。
あと、生とうもろこしを使って冷製スープを作っていただいているレストランがあります。
僕らの生とうもろこしはリンゴやメロンを超える糖度があるので、
加糖しなくてもいけちゃうんです。
― 農業を始めて今年で5年目だそうですね。「八ヶ岳生とうもろこし」で“日本ギフト大賞”をとられて…
最初、そういう詐欺だとおもったんです。
農家だからだましやすいって思われてるのかと…
だから他の県の優勝候補の人達に電話して聞いて、確認して。笑
― 笑。とうもろこしなのに糖度が約20度もあるなんて、本当に甘くてスイーツみたい!HAMARA農園さんの生産へのこだわりをすごく感じます。 生とうもろこしの種はどうやって選んでいるんですか?
この土地にあってて、一番美味しいとうもろこしっていうのを探しています。 今でも新しいものが出たら見に行きますよ。食べ比べて決めています。 産地の場所、気候によっても味が違うし、同じ種で作っても同じ味にはならないですね。 その品種らしいものは誰でも作れるんですけど、その中でものすごく美味しく作る人もいる。 野菜は品種名だけで売られていることが多いですが、 お客さんには「○○さん(農家名)の○○(品種名)」は美味しい、っていう買い方をしてもらいたいです。 自分の作るものは自分の名前で覚えてもらった方がリピーターがついてくれる。 そういうブランディングはすごく大事だと思いますし、 農業の世界に最近益々そういう動きが出てきてるのを感じますね。
―「メロンよりも甘い」生とうもろこし、お中元やお土産にもピッタリですよね。 女性からすると、こんなに美味しいものがこんなに可愛いパッケージなら、誰かにプレゼントしたくなりますね! テンションあがります、箱がかわいい!
ありがとうございます。うれしいです! 今年からは、箱の中のとうもろこしを一本一本フィルムに包んでいます。 箱の中からまた人にあげるとなると、一本ずつ包装してあったほうがいいかなって。 そういうことを、考えてやってるというよりは、思いつきでやってますね。
終始いきいきと、顔を輝かせながら語ってくれた折井さん。 大好きな農業と八ヶ岳エリアをもっと面白く!という意気込みを、話の節々に感じました。 「毎年作っている僕らでも食べる度に唸ってしまうほど甘い」という「八ヶ岳生とうもろこし」、 その美味しさとみずみずしい食感を、皆さんも是非一度味わってみてください。 心をくすぐるオシャレなスペシャルギフトボックスは、夏の贈り物にも喜ばれること間違いなしです。