KANAYA

人と触れ合う時間で真の美しさが溢れ出す、人と共にいきる銅器

KANAYA は高岡銅器(富山県)の金属鋳造技術によるブランドです。高岡銅器の歴史は古く、1611 年(慶長 16 年)加賀藩主、 前田利長が町の繁栄を図るために 7 人の鋳物師を高岡市金屋町に呼び寄せたことが始まりです。 以来高岡は、日本唯一の青銅器の産地として、 茶器、花器、香炉、仏具から梵鐘、野外の大型ブロンズ像 ( 銅像 ) に至るまで製造しています。そして、誕生から 400 年を迎えた 2011 年、高岡銅器協同組合の13社の有志によりKANAYAは生まれました。KANAYAでは丁寧につくり上げられる金属鋳物にデザインや機能を付加し、現代のライフスタイルにマッチした製品を提案しています。人と日々触れ合うことで生まれる、独特のなめらかな感触が美しいKANAYAの製品。豊かな自然と時間の中で培われた美意識に新たなエッセンスを加え、使い手ともに生きる銅器を生み出し続けるメーカーです。

伝統の技術から生まれる繊細な造形

自由で繊細な造形でしなやかでしっとりとした美しい鋳肌が特徴的な高岡銅器。時間の経過とともにその表情や感触に深みがうまれ、使い手と共に成熟していく工芸品です。製造には、 「原型づくり」「鋳造」「仕上げ加工」「着色」 という工程をたどり、熟練した職人技から製品が生み出されます。

1. 鋳造技術

合金や溶かした金属を原型に流し込み成形する金属加工法です。高岡銅器では主に「生型鋳造法」「双型鋳造法」「蝋型鋳造法」「焼型鋳造法」の4つの技法を用いています。中でも生型鋳造法は、上下枠に原型を入れ砂で押し固めて作られた鋳型に、溶かした 金属を流し込んで鋳造します。1つの原型から数個以上の製品をつくりだすことができることや、鋳物砂は繰り返し使用できる(リユース)などの利点もあり、高岡銅器を発展させてきた主力の技法です。

2. 仕上げの加工技術

金属の表情を引き出す表面加工技術や、模様を彫り込む彫金技術などは、高岡銅器を特徴づける技法です。表面加工技術には、サンドラスト、化学研磨、バフ研磨などの技法があり、滑らかさやくすみ、鏡面など金属の豊かな表情を引き出すことができます。また、金属の表面を削り、他の金属を埋め込む象嵌(ぞうがん) や、酸で腐食させて模様付ける腐蝕(エッ チング)があります。彫金技術は、多種のタガネ(金属加工用の道具)を駆使し、優美な模様を創造しています。この彫金技術は、明治期の万国博覧会で数々の栄冠を獲得するなど、古くから世界に評価され続ける伝統技法です。

3. 着色技術

「錆を鑑賞する工芸」と言われる銅器。熟練の職人がさまざまな手法を施して金属を腐食させ、深く鮮やかな「色彩」を引き出します。古くから 伝わる様々な素材や薬品を使い、金属が持つ本来の色を引き出しています。