「常に身近に」というお気持ちから、最近では唯一残る命のかけら「ご遺骨」をご兄弟で少量形見分けされたり、のど仏などを自宅に置き供養する、[手元供養]をする方が増えています。ご遺骨を故人の形見として、オブジェに加工したり、ミニ骨壷やペンダント、指輪に納骨することで、故人をしのび、故人を身近に感じることが出来る手元供養は、グリーフケアとして注目され、最愛の家族を身近に感じ、語りかける対象ができることで、心が落ち着き、生きる力になると言われています。分骨とは基本的には、ご遺骨を二つ以上のお墓に納めることをさし、ほんの少量のご遺骨を故人の形見として手元に置く場合は、分骨証明書などの手続きは必要ございません。 |
■ お墓はあるけど手元にも置いて伴侶、家族を偲びたいとお考えの方。
■ 分家で、仏壇まではとお考えの最愛のご家族を亡くされた方。
■ リビングに置けて仏壇のように手を合わせる祈りの場所が欲しい。
■ 最愛のお子様を亡くされた方。水子供養として。
■ 最愛のペットを失い、心の拠り所が欲しいとお考えの方。
■ 「おはよう」「おやすみ」と毎日語りかけたい。
■ お墓の継承者もなく、無縁仏になる可能性がある。いつか散骨してほしい。
■ いつも見守ってくれるお守りとして。
遺骨(焼骨・遺灰)を自宅等で保管することは公に認められている行為です。
「死後はお墓へ…」という常識が昔からありますが、お墓に入れなくてはいけないという法律や義務は
一切ありません。最近では、合同墓地の他、散骨や樹木葬をする方が増えるなど、
保管場所・保管方法については、故人や遺族の意志で自由に決めることができます。
魂は遺骨に宿るものではございません。
仏教でも四十九日を過ぎると、魂は浄土すると言われております。
大切なのは、「供養したい」というお気持ちだとおもいます。
ご遺骨そのものを故人として見てしまうお気持ちから分骨は良くないのではと思いこんでしまい、
分骨すると成仏できないのでは…という迷信に繋がっています。
お釈迦様のご遺骨も分骨されていますし各宗派の師や弟子も希望して分骨されてるケースが多いです。
昔の偉人が様々な場所にお墓を持っています。
最近では2つのお墓に分骨して埋葬を願う方も少なくありません。
分骨を希望する理由はそれぞれの諸事情によって異なりますが、きちんと家族を供養したい
と思う方が、出来るだけ供養する環境を整えていきたいという理由で希望する方が多いようです。
たとえば、
■ お墓が遠方の為、身近でも日々供養したい。
■ 両親の遺骨を兄弟姉妹のそれぞれのお墓に納骨したい。
■ 宗派の本山にも納めたい。
などの理由があげられています。
ご家庭での供養は、ミニ骨壷や仏壇、ジュエリーなどに納め、
今まで同様お花やお線香、故人の好きだったものをお供えしたりすればよいでしょう。
何より手を合わせるお気持ちが一番大切かと思います。
節目の法要を目処に墓地に納骨するのもいいとおもいます。
ご供養の仕方は人それぞれ考え方が異なり、ご家族やお寺様に反対されたけど、どうしても・・・と
悩みご相談下さる方もいらっしゃいます。
ご遺骨の所有権は、基本的に「祭祀を主催する生存者」になり各霊園や墓地へ氏名が提出されています。
この考え方の違いは、何が正しいとも言えず、とても難しい問題だと感じます。
命のかけら「ご遺骨」を形見分けし、ご供養の対象とする方が多いのは事実ですが、
遺髪や爪、想いいれの深かった形見の品など、手元供養の対象は様々でもよろしいのかと思います。