デンマークの明かり

1943年に創業して以来、デンマークの明かりの文化を支えてきた LE KLINT（レ・クリント）。
日本の折り紙からインスピレーションを受けたシェードは、
童話作家 H.C.アンデルセンの故郷フュン島で、今もひと折ひと折手作業で作られています。
受け継がれてきたクラフトマンシップと、明かりへの飽くなき探究心から生まれる照明は、
今も昔も、私たちの暮らしをやさしい光で包んでくれます。

色褪せることのないデザイン

「LANTERN（ランタン）」という別名を持つペンダントライト「101」は、
LE KLINT の名作であり、デンマークデザインを代表する照明のひとつ。
1944年に発売されて以来、世界中で愛され続けてきました。

実はこのシェード、たった一枚のプラスチックシートからできているのをご存知ですか？
「101」は LE KLINT のシェードの中でも、特に繊細で難しい折りと言われていて、
美しく折り上げることができるのは熟練の折り職人だけ。
影をも取り入れた見事なデザインは
夜、明かりを点けた時はもちろんのこと、明かりを点さない日中でも美しく、
1日のうちで時間ごとに違った表情を見せてくれます。

※上画像は「101M」。その他ページ内で使用している画像は「101S」です。

Kaare Klint (コーア・クリント)

「101」をデザインした Kaare Klint（コーア・クリント）は、
コペンハーゲンの王立芸術アカデミー家具科の初代主任教授を務めた人物です。
デンマーク近代家具デザインの父とも呼ばれ、
彼の「リ・デザイン」の考え方や「機能性を伴った美」という考え方は、
多くのデザイナーに影響を与えました。

眩しくないようにと光源を包み込むようなシェード、
折りというシンプルな伝統の手法、
そして、それらがもたらす陰影の美しさなど、
「101」からは彼のデザインに対する考えが感じられます。

Made in DENMARK という誇りを胸に

元々はクリント家の趣味として始まった手折りのシェード。
ハンドクラフトの精神を大切に、今も職人たちが一つひとつ手作業でつくる照明は
あかりの芸術品とも称され、2003年にはデンマーク王室御用達に選定されました。

職人たちの多くは女性です。
彼女たちが目にも留まらぬ速さで折り上げていく様子は、見ていて気持ちがいいほど！
一人前と呼ばれるまでには10年以上かかると言われており、
熟練の職人から若手へと、今日もその技術とクラフトマンシップは受け継がれています。

空間にぽっかりと浮かぶさまは美しいの一言。
陰影に美を見出す感性は、日本もデンマークも共通なのかもしれません。

お手入れ方法

細かい折り目が美しいシェードですが、気になるのはそこにたまってしまうホコリ。
気になったら折り目に沿ってブラシをかけてください。乾いた柔らかい布などでも大丈夫です。
基本的にはホコリをお払うだけで十分ですが、ひどい汚れの際は水洗いも可能です。
シェードを取り外し、スポンジに薄めた中性洗剤を含ませて、
優しくなぞるように汚れを落として水洗いをし、陰干ししてください。
定期的にお手入れをして長く大切に使ってくださいね。

※乾かす際、天日干しやドライヤーの使用は避けてください。歪みの原因となります。

ご注意ください

シェードとコードを留める金具は繊細です。
特にコードを留める部分は繊細なので、取り付け・取り外しの際はご注意ください。

コード加工について

コードをカット、もしくは延長することも可能です。
（別途料金と日数については、備考欄をご確認ください）
加工の際は左画像のように、天井からシェード下部までの「全長」で長さをご指定ください。
また、配線器具については天井に右画像のいずれかが取り付けてあれば、
お客様ご自身で取り付け可能です。

折り目が生み出す陰影は、ぜひじっくり味わいたいもの。
どこから見ても完璧なシルエットは、洋室のみならず和室にもオススメです。