よく見かけるあのランプ

フィンランドにアルヴァ・アアルトとアイノ・アアルトが
内装デザインを手がけたことで有名なレストランがあります。
1937年にヘルシンキにオープンした「Savoy」。
このレストランのためにデザインされた照明が、このA330Sです。
真鍮で作られた、滑らかな曲線が印象的なこの照明は
その見た目から「ゴールデンベル」の愛称で親しまれています。

オリジナルはちょっとお手入れが大変そうな真鍮製でしたが、
2007年に復刻したこの照明はスチール製で
カラーもホワイト、ブラック、クローム、ブラスの４色展開。
お部屋にあった色が選べますね。
このブラスにはクリア塗装が施されているので、
オリジナルの様に酸化していく心配はありません。
つなぎ目のないシンプルなデザインはそのままに、
現代の人が使いやすい仕様になっているんです。

小さ目サイズなA330Sは様々なシーンで使えます。
一灯だけでベッドサイドやリビングのラウンジチェア横に。
ダイニングではテーブルのサイズに合わせて２～３灯。
キッチンカウンターなどに並べてつけるのも良いですね。
復刻してから世界中で人気のA330Sは
実際に使用されている様子も色々な場所でみかけますよね。
自宅だけではなく、カフェやレストランにもおすすめです。

Savoyエディション

2017年に復刻されたSavoyエディション。
2007年に復刻された他の４色と異なり、
こちらはレストランで使用されているオリジナルと同じ仕様。
つまり真鍮製なんです。
真鍮無垢板を使用しているので外側も内側も真鍮。
そのため、時間が経つにつれて酸化するんです。
つまり色味が変わっていくということ。
使う場所や時間によって色味が変わるSavoyエディションは、
そんな変化を楽しめる照明です。
通常のA330Sと異なり内側も真鍮のため、光の反射も柔らかく感じます。
ちょっとお手入れは大変だけど、
その分愛着がわくのが、このSavoyエディションです。

Alvar Aalto

北欧好きな方でなくても、きっと一度は名前を聞いたことがあるであろう、フィンランドのアルヴァ・アアルト。スウェーデンのアスプルンドやデンマークのヤコブセンと並び、北欧モダニズム建築の巨匠と称される彼らの共通点は、ただの建築家ではなく、プロダクトデザインも手掛けるトータルデザイナーということ。Stool 60やAalto Vaseなど、家具、照明、雑貨、テキスタイルと、そのデザインは多岐にわたります。革新的でありながら、フィンランドらしさや人間らしい温かみを忘れていない彼のデザインは、現在も世界中の人々に愛されています。