双眼鏡の基本
双眼鏡の基本その1

双眼鏡の種類

双眼鏡・単眼鏡にはプリズムと呼ばれる光学部品が使われています。プリズムを使用することで、レンズによって上下が逆さまになった像を正立に戻すことができます。また、双眼鏡・単眼鏡をコンパクトに作るためにも不可欠な部品です。
双眼鏡・単眼鏡に使われるプリズムにはポロプリズムとダハプリズム(ルーフプリズム)があり、どちらを使用するかによって双眼鏡・単眼鏡の形状が異なります。ご使用の用途によって使い分けて下さい。

双眼鏡の基本その2

スペック表記について

 

前の数字は倍率を表しています。
この数値が大きいほど遠くのものが近くに見えます。

 

後ろの数字は対物レンズの大きさを表しています。
対物レンズとは双眼鏡を覗く側とは、反対側のレンズのことです。
この数字が大きいほど明るい見え味となります。

 

こらのスペックは数字が大きければ良い双眼鏡というわけではありません。 倍率が高いほど視野が狭く、暗くなります。 対物レンズも大きいほど本体が大きく、重くなります。 スペックにとらわれず、シーンに最適な双眼鏡を選ぶのがポイントです。

双眼鏡の基本その3

シーン別双眼鏡の選び方

バードウォッチング
  • 広視界タイプがお勧め
  • 対物レンズ径が大きい物を
  • 防水型は野外でも安心

バードウォッチングでは野鳥の動きを追いやすい広視界タイプがお勧めです。
対物レンズの口径が大きい物が、明るくて持った時の安定感があります。
防水型は野外でも安心して使用できます。

バードウォッチングにオススメの双眼鏡

Kenko 8X42DH

Kenko 8X42DH

8X42最高級ダハリズム双眼鏡です。
極めて明るく、高い解像力を実現しました。完全防水のボディは、オープンブリッジスタイルの採用により、ホールド感に優れます。

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スターウォッチング
  • 星雲や星団が見やすくなる
  • 三脚取付ホルダーで三脚に固定してのご使用がお勧め

天体観測には、肉眼でぼんやりとしか見えなかった星雲や星団がもっとはっきりと見えてきます。 三脚アダプターがあれば、三脚に固定して安定した視野で観察することができます。

街の明かりがある都会では、口径の小さめの双眼鏡がお勧めです。 光害のない暗い場所では、口径の大きな明るい双眼鏡がお勧めです。

スターウォッチングにオススメの双眼鏡

ウルトラビューEX 12X50 DH

ウルトラビューEX 12X50 DH

高反射銀蒸着コートを施した高精度ダハプリズム双眼鏡
50mm対物レンズに加え、フェイズ(位相差)コートと高反射銀蒸着コートを施した高精度ダハプリズムを採用。明るく解像力に優れた像をお楽しみいただけます。

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旅行・トレッキング・登山用
  • 軽量なコンパクトタイプがお勧め
  • ズームタイプ双眼鏡が便利

旅行や登山などには、カバンに気軽に入れて持っていける、軽量なコンパクトタイプがお勧めです。
近距離から遠距離までいろいろと見たい場合はズームタイプが便利です。

旅行・トレッキング・登山用にオススメの双眼鏡

NEW SG 10X25DH WP

NEW SG 10X25DH WP

防水性能を備えたコンパクト双眼鏡。10倍タイプ。
BaK4プリズムの採用により、明るくクリアな視野を実現します。 ダハプリズム式のコンパクトモデルで携帯性に優れ、また防水タイプですので、あらゆる場面で活躍します。

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スポーツ観戦・コンサート・観劇用
  • ズーム双眼鏡が活躍
  • フォーカスフリータイプはスポーツ観戦に最適

会場全体の雰囲気を感じられる低倍率から、選手やアーティストの表情をとらえる高倍率へのズーム双眼鏡が活躍します。
フォーカスフリータイプの双眼鏡はピント合わせが不要なので動きのある競技には最適です。

スポーツ観戦・コンサート・観劇用にオススメの双眼鏡

NEW SG 8X25DH WP

NEW SG 8X25DH WP

防水性能を備えたコンパクト双眼鏡。8倍タイプ。
BaK4プリズムの採用により、明るくクリアな視野を実現します。 ダハプリズム式のコンパクトモデルで携帯性に優れ、また防水タイプですので、あらゆる場面で活躍します。

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双眼鏡の基本その4

用語集

倍率

双眼鏡・単眼鏡の倍率は肉眼で見た物の大きさと、双眼鏡・単眼鏡で見た物の大きさの上下・左右の長さの比をあらわしたものです。例えば、7倍の双眼鏡・単眼鏡で70m先の物を見た時には、10mまで近づいて肉眼で見るのと同じ大きさで見えることになります。倍率は高いほど良いように思われがちですが必ずしもそうではありません。倍率が高くなるほど視野が狭くなり、明るさも暗くなります。また、手の振動によって手ブレが起こりやすくなるなどの特性があります。ケンコー双眼鏡・単眼鏡は低倍率から高倍率まで幅広く取り揃えておりますので、目的に合わせて選ぶようにしましょう。

対物レンズ有効径

双眼鏡・単眼鏡をのぞく側とは反対側のレンズの直径のことで、双眼鏡・単眼鏡の明るさを知る上での目安となります。対物レンズ有効経が大きいほど双眼鏡・単眼鏡に入る光の量は多くなり、視野は明るくなります。

レンズコート

双眼鏡・単眼鏡には非常に多くの光学系が使用されており、レンズやプリズムの空間で光が反射して光量が失われます。この反射光が視野を暗く、像のコントラストを悪くします。双眼鏡・単眼鏡ではこの反射量を少なくして、明るさの向上と鮮鋭な像を得ること目的として、光学レンズ、プリズムにコーティングを施しています。
●フーリーコート・・全ての空気に接する面に単層コートを施しています。
●マルチコート・・・空気に接する面の少なくとも一面以上に多層膜コートを施しています。

実視界

双眼鏡・単眼鏡をのぞいたときにどのくらいの範囲が見えるかを角度で表したもの。実視界が広いほど目標物が探しやすくなり、倍率が高いほど実視界は狭くなります。

1,000m先の視野

1km先を双眼鏡・単眼鏡で見たときに見ることができる視野の範囲を表したものです。

射出瞳径

双眼鏡・単眼鏡を明るい方へかざして接眼部から眼を離して見ると、レンズ中心部に明るく小さい円が見えます。この明るい円の直径を射出瞳径といい、この径が大きくなるほど双眼鏡・単眼鏡の視野は明るくなります。この射出瞳径は人間の眼のひとみ径と関係があり、双眼鏡・単眼鏡を使用する際の情景の明るさによって、異なる射出瞳径の双眼鏡を使い分けることが、理想的な使い方となります。

光明度

双眼鏡・単眼鏡をのぞいた時の明るさを数値で表したものを光明度(明るさ)と呼びます。光明度が大きくなるほど視野は明るく、細部まではっきりと見えます。

アイレリーフ

双眼鏡・単眼鏡をのぞいたときに、視野全体を見ることができる眼の位置から接眼レンズまでの距離。アイレリーフが長いほど見やすく、眼鏡をかけた方でも視野全体を見ることができて便利です。

最短合焦距離

双眼鏡・単眼鏡をのぞいたときにピントを合わせることのできる最も近い距離。この距離が短いと、博物館や美術館など屋内でも使えて便利です。

動画で双眼鏡の選び方を見る

双眼鏡の基本その5

ご使用前の準備

ストラップを付ける

まずはストラップを取り付け、胸の少し上あたりに双眼鏡がくるように長さを調整します。

見口(みくち)を伸ばす

双眼鏡は見口ゴムが付いている方から覗きます。

ツイストアップ見口の場合は伸ばして使用します。

※眼鏡をかけたままご使用の場合は、ツイストアップは伸ばさずにご使用下さい。

双眼鏡の基本その6

眼幅調整

両手で本体を持ち、自分の眼幅に合うよう左右の筒の結合部をゆっくり折るように動かします。

左右の眼で見た視野が一つの円に重なって見えるように調節します。

双眼鏡の基本その7

視度調整

まず、看板の文字など一点の目標を決めます。
右目だけを閉じて、左目だけで双眼鏡を覗きはっきりと見えるようにピントリングを回します。

次に左目を閉じて、右目だけで双眼鏡を覗き、はっきりと見えるように視度調整リングを回して調整します。

以上で左右の見え方の違いが調整されます。次回からはピントリングを回すだけで直ぐにご使用になれます。

双眼鏡の基本その8

構え方

双眼鏡は脇を締めて、両手でしっかりと構えます。

ピントがあっていない場合は対象物がよく見えるようピントリングを回して調整します。

 

動画で双眼鏡の使い方を見る

ショッピングガイド

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