想いを形に
伝統的な提灯・ぼんぼりづくりにおいては、まさに手作業による技術の練度が、その仕上がりを左右する。
そこには一朝一夕ではなしえないものが当然に多く、いくら語っても語ることは尽きないだろう。
ところが、安藤商店においては、ものづくりに際しては、まず「想い」という言葉が出てくる。
「例えば、提灯。多くの時代を超えてつくられ続けてきた提灯は、様々な想いに支えられてきた商品だと弊社は考えております。故人への想いを込めた盆提灯、お祭りで五穀豊穣の想いを込めた祭礼提灯、商売繁盛の想いをこめた看板提灯等、色々なモノがあるのです。だからこそ、弊社はお客様の様々な想いをのせた提灯を丁寧に、心をこめて作り続けていく事が何より重要だと信じます。提灯だけじゃなく、ぼんぼりや、他のモノも同様です」
「提灯とは目に見える明るさを発するだけのものではないのだ。
そして彼らはそれを知り、伝え、受け継ぐ者たちなのである。だからこそ安藤商店は、優しい心を尊ぶ。
それがあるからこそ現場で生まれてくる、自由な発想を大切にしている。