安藤商店

安藤商店

100年の技と想いを込めて、現代の生活を彩る灯りを

Profile

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1921年、提灯・ぼんぼりの職人であった初代安藤安吉が、岐阜市梶川町に「安藤商店」の屋号で旗揚げしたことから100年の歴史を重ねる。当時、岐阜の池・清流長良川の恵みあるこの地には、様々な職人が集まり、口輪・金具・貼り・木工絵描等、提灯づくりを分業で行っていたという。そこから継承されてきた技術、伝統を守り、さらに文化を世界に発信することを使命としている。

想いを形に

伝統的な提灯・ぼんぼりづくりにおいては、まさに手作業による技術の練度が、その仕上がりを左右する。

そこには一朝一夕ではなしえないものが当然に多く、いくら語っても語ることは尽きないだろう。
ところが、安藤商店においては、ものづくりに際しては、まず「想い」という言葉が出てくる。

「例えば、提灯。多くの時代を超えてつくられ続けてきた提灯は、様々な想いに支えられてきた商品だと弊社は考えております。故人への想いを込めた盆提灯、お祭りで五穀豊穣の想いを込めた祭礼提灯、商売繁盛の想いをこめた看板提灯等、色々なモノがあるのです。だからこそ、弊社はお客様の様々な想いをのせた提灯を丁寧に、心をこめて作り続けていく事が何より重要だと信じます。提灯だけじゃなく、ぼんぼりや、他のモノも同様です」

「提灯とは目に見える明るさを発するだけのものではないのだ。

そして彼らはそれを知り、伝え、受け継ぐ者たちなのである。だからこそ安藤商店は、優しい心を尊ぶ。

それがあるからこそ現場で生まれてくる、自由な発想を大切にしている。

真なるスペシャリストとして

安藤商店の強みとして、独自性のあるデザインが実現可能なことと、塗装から完成まで一貫して製造できる商品が多いことがあげられる。提灯以外の主力商品である、ぼんぼり、岐阜独自の水うちわも目を引くものだ。特に、ぼんぼりに関しては経済産業省指定の伝統的工芸品分野における唯一の企業である。

また、彼らは特注品の制作や、修理についても得意としている。他社製の商品の修理や交換も手掛けるという。こういったメンテナンスについては、全国各地から感謝の声が絶えない。

工場の中の様子

「古いものでしたが、新品のようになりました」
「とっても綺麗に修理していただいてて、びっくりしました」

確かな心意気と、歴史によって育まれ鍛えられた技術を誇るスペシャリストたちが、感動を呼び続けている。

挑戦と創作

職人の高齢化と、後継者不足。やはり、伝統工芸である以上、この課題には彼らも直面している。しかも安藤商店の場合は、よりいっそう難度の高い課題といえる状況が、現実にある。

「提灯は基本分業制です。木工・口輪・貼り・仕立・房・絵付・塗装・蒔絵等それぞれに専属の職人がいます。この中のどれが抜けても、一つの製品が出来ません」

この状況を打破すべく、彼らはワークショップや、講演での提灯の歴史や魅力の発信を行っている。そして、最も力を入れているのが、未来の職人達に繋がっていく夢のある新商品の開発である。特に創作提灯は、技術・技法を活かしたインテリアの照明として注目され、様々な可能性を切り開いている。

炎を奏でる様子

「提灯の美しさや技術の基本はしっかり守りながら、現在の住宅にマッチした提灯を目指しています。もちろん、従来の商品と比べて、扱いやすいと思います。組み立ても基本不要で、箱から出し、コンセントを指せば灯りがともりますからね。デザインも、お盆以外にも年中飾れるデザインを意識しています。他の工芸技術とのコラボレーション、海外展開などにも挑戦しています」

伝統の灯りを新しい明日へ

作業中の従業員

職人の技術技法と伝統を守りつつも、とらわれすぎない自由な発想で現代の様式にマッチした、安藤商店唯一の商品を開発していきたい。彼らにはそんな強い想いがある。

「皆様に愛され、喜んでいただける商品を開発していきたいです。それに尽きます」

彼らの手から産み落とされた灯りが照らすのは、室内室外を問わず、人の心なのだ。100年前もこれからも、それが変わることは、ない。

Line Up

商品紹介

創作提灯 いろは 480【桜】

創作提灯 いろは 480【桜】

宝珠灯 480【九谷銀彩】

創作提灯 宝珠灯 480【九谷銀彩】

創作提灯 美濃の風【桜】

創作提灯 美濃の風【桜】

創作提灯 心翠

創作提灯 心翠

創作提灯 縁-EN- 七宝柄

創作提灯 縁-EN- 七宝柄

 創作提灯 峰 270【桃色・胡蝶蘭】

創作提灯 峰 270【桃色・胡蝶蘭】

創作提灯 詩音 330【藤色】

創作提灯 詩音 330【藤色】