エミール・ガレの作品「Glass Vase」。

 

ナンシー派

19世紀末から20世紀初頭にかけて、欧米で展開したアール・ヌーボーの一流派。フランス東部の町ナンシーを中心に活動し、アール・ヌーボー運動の中心的な活動母体でもあった。
その起源は、ナンシー在住の工芸家エミール・ガレが1878年のパリ万国博覧会に出品したガラス器や陶器が多くの賞を受賞して注目された際に端を発しているが、本格的な展開は、1889年パリ万国博覧会での大々的なガレおよびその一門の展示品と、グランプリをはじめとする数々の大賞受賞をもって始まったとされている。