腕時計には以下のような種類があります。
機械式腕時計 |
機械式時計とは、歯車やばねなどを使って時を刻んでいる腕時計です。 動力はゼンマイですから、機械さえ壊れなければ半永久的に動きます。 反面、しくみが複雑になればなるほどコストがかかるため、とても高価な腕時計になります。また、ゼンマイの巻き方には2種類あります。「手巻き」と「自動巻き」です。 手巻きとは、リューズと呼ばれる腕時計の横についているつまみを使って人がゼンマイを巻き上げるしくみです。巻き忘れると必ず止まってしまいます。でも、自動巻きに比べるとシンプルなしくみでできているので、歯車にかかる負担は比較的軽く、機構のもちが若干いいようです。 自動巻きとは、「ローター」と呼ばれる半月形のフタ状のものを腕時計の中に内蔵していて、腕時計を腕に付けたとき、そのローターが腕の振りの勢いなどで回り、ゼンマイを巻き上げてくれるしくみです。 普段つけていればまず止まることはありませんから、「機械式がいいけど自分でネジ巻くのは面倒くさい!」「ネジ巻くのを忘れてしまう」という方にはお勧めです。大体、丸一日つけていないと止まってしまうものが多いようです。 |
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クォーツ式腕時計 |
水晶素子から取り出した信号をもとに時を刻むクォーツは、電池をエネルギー源とする腕時計です。 精度は「IC」と呼ばれる回路のような部分で計算されるので非常に狂いにくい腕時計です。 大量生産にも向いているため、価格が手ごろなのも魅力です。 機械式であれば超高級腕時計でしかありえない複雑な機能を満載した腕時計も比較的手ごろな値段で手に入ります。 基本的に電池で動く腕時計なので、電池が切れると動かなくなります。しかし、今は機械式のローターと同じ要領で発電をするもの、太陽の光で発電をするもの(エコドライブ・ソーラーウォッチ・エコテックと呼ばれる)があり、電池切れの心配をしなくてもよいものが増えています。 正確な時間を刻むと言った腕時計本来の役割を考えれば、文句なくクォーツ式腕時計に軍配が上がります。ただ、機械式腕時計も大幅に時間が狂うわけではありません。半月か一ヶ月に一度時間を合わせてあげれば十分です。そんなところが機械式の良さであったりもします。 機械式の腕時計は4~5年に一度定期健診をしてあげなければなりません。腕時計によってまちまちですが数万円かかります。機械式は買った後も維持費がかかります。 |
ノーマルタイプ | 3針、カレンダーといった基本的な機能のみを備えた腕時計です。 このタイプは、どんなシーンにもマッチする腕時計の基本タイプで、ビジネススタイルには必須アイテムです。 |
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クロノグラフ | もともと、レーサーやパイロットが正確に時間を計るために開発された腕時計です。ストップウォッチ機能を持っていて、経過時間を計ることができます。外見上は文字盤の中にさらに小さな時計のようなものがあるのが特徴です。また、普段時刻を刻んでいるときセンターの針が動いていないもの面白いポイントです。 |
GMT | 現在の時間のほかに、時差のある別の場所の時間を知ることができる機能を持った時計のことです。 通常の時針、分針、秒針のほかに、「24時間針」と呼ばれる針がついています。 この針と、数字が刻みこまれたベゼルによって、一目で24時間表示が読み取れるようになっています。 海外出張が多いビジネスマンにとっては実用的に使えるでしょう。 |
ダイバーズ |
潜水時に使うことができる、防水性能の高められた腕時計。しかも水に強いだけではなく、視認性・耐磁性・耐衝突性からベルトの引っ張り強度まで厳格に決められたISO規格およびJIS企画に適合した腕時計です。多くのダイバーズモデルは約150m以上の深さで使用できる防水性を持っています。 |
ドレスタイプ | ケースや文字盤に貴金属や宝石を使ったジュエリー的な性質が強かったり、デザイン的にファッション性の高い腕時計。 ファッションの一部としての役割が高いため、特に女性に人気があるタイプです。非常に高価なものも多く、機能面よりデザインや素材の美しさを追及した腕時計です。 |
基本的な機能の説明をしてあります。また、簡単なベルトの調整等の説明もしてありますが、作業においては、ご自身の責任において行って下さい。
取り扱い説明の、お問い合わせが多い商品を例に説明してあります。メーカーやタイプが同じ場合は、操作方法が同様、または似ているもの物が多いので、ご参照にして下さい。
A:回転ベゼル : 左方向にのみ回転(時計によっては両方向、右方向にのみ回転)します。 現在の「分針」とベゼル上の「●」を合わせる事で、経過時間を分かりやすくします。潜水の時にボンベの残量時間を計るのが本来の目的です。
B:ねじ込み式竜頭 : ネジを緩めるように左回転で竜頭を引き出します。引き出しは2段階となってます。
一番長く引き出した状態(2段目)で時間を合わせ(左右どちらの回転でも可能)、真ん中(1段目)までの引き出しで「C」の日付を合わせる事が出来ます。(日付合わせは、左回転時のみ稼働。また、日付合わせの回転方向は時計によって異なります。)
※竜頭は損傷しやすい部分なので、あまり力を入れ過ぎない様に扱ってください。
C:日付表示窓 : 日付を表示する小窓です。日付の設定は「B」の竜頭で調整します。
D:中止めロック金具 : ベルト脱着時の開閉に使用します。上に引き上げる事でベルトが開きます。 また、閉じたときには簡単に外れないよう、ロックの役目を果たします。
E:調整板 : D部分の固さの調整は、この板のR(曲がり)をきつくする事で固くなり、水平に近づける事で柔らかくなります。(調整は微妙ですので、ご自身の責任において行って下さい。)
A:隠しボタン (日付調整用) : 上記写真では確認出来ませんが、ムーブメントケース左側に、ネジ頭の様な隠しボタンが付いています。MM-121では、こちらのボタンは「C」の日付変更用ボタンとなっております。先の細いボールペンやシャーペン等で押して下さい。強く押し過ぎると故障の原因となります。ご注意下さい。
B:秒針 : 時針、分針と離れたタイプの秒針です。
C:日付表示窓 : 日付を表示する小窓です。日付の設定は「A」の隠しボタンで調整します。
D:竜頭ロックレバー : 上に引き上げる事で、竜頭の使用が可能になります。このレバーの固さはレバー内側にある、2本のネジで調整が可能です。(紛失し易い部品でもありますので、お気をつけ下さい。)
E:竜頭 : Dのロックを外して使用します。引き出さずに右回しする事で、ムーブメントが巻かれます。 引き出すと時間調整が可能となります。
パワーリザーブ計 : ムーブメントのパワー残量を確認する為のメーターです。「E」の竜頭を巻く事でパワーが上がります。(巻きすぎると故障の原因となりますので、お気をつけ下さい。)
A:日付表示 : 文字盤の外周に添って記されている1~31迄の数字が日付です。右写真の「P」の赤い三日月が付いた針が日針となります。
B:分数表示(0~20分) : 0?20分の表示です。右写真「 I 」の針(一番長い針)が示します。
C:分数表示(20~40分) : 20?40分の表示です。右写真「 M 」の針(二番目に長い針)が示します。
D:分数表示(40~60分) : 40?60分の表示です。右写真「 J 」の針(二番目に短い針)が示します。
E:曜日表示小窓 : 曜日を表示する小窓です。右写真「 L 」の隠しボタンで調整します。
F:月表示小窓 : 月を表示する小窓です。右写真「 N 」の隠しボタンで調整します。
G:時間表示 : 時間板は中心になります。右写真「 K 」の針(一番短い針)が示します。
H:ムーンサンフェイズ : 太陽と月の絵が24時間で1周する小窓です。0時で太陽が中央に、12時で月が中央に表示されます。
I:分針 (0~20分) : B部分の数字を示します。調整はOの竜頭を引いて、回転させて合わせます。
J:分針 (40~60分) : D部分の数字を示します。調整はOの竜頭を引いて、回転させて合わせます。
K:時針 : 時間を示します。時刻合わせは分針を回して調整して下さい。午前、午後は「 H 」のムーンサンフェイスで確認して下さい。
L:隠しボタン(曜日調整) : E部分の曜日調整ボタンです。ボールペン等の先の細い物で押して下さい。(強く押し過ぎると破損、故障の原因となりますのでお気を付け下さい。)
M:分針 (20~40分) : C部分の数字を示します。調整はOの竜頭を引き上げ、回転させて合わせます。
N:隠しボタン (月調整) : F部分の月を調整します。ボールペン等の先の細い物で押して下さい。(強く押し過ぎると破損、故障の原因となりますのでお気を付け下さい。)
O:竜頭 : 引いて回すことで、I, J, K, M, の4本の針とHのムーンサンフェイスを調整します。
P:日針 : 左写真「A」の日付を示す針です。調整はQの隠しボタンを押して調整します。
Q:隠しボタン(日付調整): 「 P 」の針を動かして日付けを合わせます。ボールペン等の先の細い物で押して下さい。(強く押し過ぎると破損、故障の原因となりますのでお気を付け下さい。)
A:ストップウォッチ秒針 : ストップウォッチの秒針と文字盤です。いくつかとタイプはここに通常の秒針が表示され、通常の秒針がストップウォッチの秒針として稼働します。
B:ストップウォッチ分針 : ストップウォッチの分針と文字盤です。「A」が一回転すると、1目盛り動きます。
C:24時間計 : 24時間で一周します。GMTでは無いものは単独の調整は行えません。
D:ストップウォッチ 作動ボタン : ストップウォッチのスタート、ストップの両機能を作動させます。
通常の時計の秒針がストップウォッチ針になっている物は、竜頭を引き、このボタンを押す事で、計測針と文字盤のズレを修正する事が出来ます。
E:竜頭 : 引く事で分針を動かせ、時刻合わせが出来ます。
F:ストップウォッチ リセットボタン : 計測で動いた「A」「B」のメモリをリセットさせます。
A:24時間盤 : 24時間で時刻を表示致します。竜頭を右巻き時にのみに、時針とともに回転致します。
B:曜日盤 : 曜日を表示致します、ムーブメントケース左側面の8時位置にある、ネジ頭の様な隠しボタンで設定します。
C:ムーンフェイズ : 月齢、月の満ち欠けを文字盤に表示させる機能です。小窓センターで満月位置になります。ムーブメントケース右側のEボタンを押す事で設定させます。
D:日付盤 : 日付が表示されます。日付の調整はムーブメントケース右下にある、Gのボタンで調整します。
ムーブメントの機能上、時刻が0時(12時)の時は、機能しない場合もございますので、その場合は時刻を進めてから設定して下さい。
E:ムーンフェイズ調整ボタン : Cのムーンフェイズを調整するボタンです。
F:竜頭 : 引いて回転させる事で時刻を設定します。Aの24時間表示針は正方向に回転時のみ、連動して動きます。引いていない状態ではムーブメントを巻く事が出来ます、正方向のみに回転させて下さい。
G:日付設定ボタン : Dの日付を設定させるボタンです。ムーブメントの機能上、時刻が0時(12時)の時は、機能しない場合もございます。その際は時刻を進めてから設定して下さい。
H:開閉式尾錠(Dバックル) : 尾錠部分「H」の部分を軸に開閉します。観音開きタイプですので、最初にバンド調整を行えば、その後の脱着はスムーズに行えます。(解説図は三折れ式)
Step 1 貴方のベルトの幅は何センチ? サイズの確認方法
Step 2 どんな工具を使えば良いの? 工具を選ぶ
Step 3 貴方のベルトの取り付け方法は? 取り付けタイプ別交換方法
I 型取り付けタイプ Y型取り付けタイプ ネジ棒取り付けタイプ
1.ケースのベルト取り付け部にある穴にバネ棒はずし(I型)を差し込みます。 |
2.下に押し込むとバネ棒が外れます。同じ方法で逆側も外して下さい。 |
3.バネ棒を新しいベルトにセットして下の穴に差し込みます。 |
4.バネ棒はずし(I型)でバネ棒の先端を押しさげ上の穴に入れます。 完全に取付け出来たかベルトを引っ張って確認し、取り付け完了です。 |
1.バネ棒の凸部分のケース側にY型の先を差し入れます。 |
2.バネ棒の凸部分はこのような形状です。 |
3.内側に凸部分をずらすとバネ棒が外れます。 (バネになっているので、飛び出す場合があるのでご注意下さい。) 同じ方法で逆側も外して下さい。 |
4.バネ棒の片側を穴に入れ、バネ棒凸部分を押し込んだまま反対側の穴にバネ棒をセットします。 完全に取付け出来たかベルトを引っ張って確認し、取り付け完了です。 |
1.ケースの穴からネジ山の向きを確認して左に回します。 (少し押し込む様にして廻すとネジが嘗めにくくなります。) |
2.螺子棒を外した状態です。ネジ棒を差し込む方向があるので、注意して下さい。 |
3.ケースの穴とベルトの穴を合わせます。 |
4.ステンレスベルト に交換する時はネジ棒が入るかを取り付け前に確認して下さい。 (交換前のネジ棒が入らない場合はございますが、保証の範囲外となります。) |
5.手で入れられる所迄、螺子棒を押し込んで下さい。反対側の穴に入った事を確認して、螺子棒を廻します。 |
6. しっかりと締めたあと、ベルト引っ張ってきちんと取付けられたかを確認します。 |
クォーツ | クォーツ時計はリューズを引いた状態では、時刻が止まります。中途半端なポジションになっていないか、念のため押し込んでみましょう。 電池が摩耗している可能性もあります。新品で買った時計であっても、店舗の在庫期間分は電池が摩耗しておりますので、すぐになくなる事があります。(初期電池はあくまで試用品です。) 上記のどちらでもない場合は不具合の可能性大、修理を依頼しましょう。 |
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自動巻き |
時間がとまる 自動巻きとクォーツの違いを把握していただく必要があります。 自動巻き腕時計は、腕の動きや着用時の姿勢によってローターといわれる半円形の重りが動き、内部のゼンマイを巻き上げます。ゼンマイはもちろん巻き上げがなくなれば止まりますので、着用せずにしばらく置いておくと、止まります。 お買い求め戴きました腕時計が、配達されて来た時に止まっていたとしても、ゼンマイが無くなったことが原因で、問題はございません。すぐに止まる場合も、巻き上げの量が足りていない場合が多々ございます。 ゼンマイを巻き上げる方法は、通常通り、身に付けて過ごして戴きます。 デスクワークや就寝時など、あまり動きがない状態では巻き上げが十分に行われませんが、普段通りに動いていればまず問題はございません。しかしながら、着用時間が短かったり、あまり動かず、巻き上げが足りないという場合に、手巻き機能をご活用下さい。 手巻き機能は、「ゼンマイを手で巻き上げる方式」なのですが、こちらはリューズを奥方向に回していく事によって内部のゼンマイを巻き上げていきます。 巻き上げながら耳を近付けるとジィーという巻き上げ音を御確認戴けると存じます。 手巻き機能に関しましては、全ての腕時計にも付いているわけではなく、自動巻きでしか巻き上げられないものもございます。 時間が遅れる 時間が遅れるという場合も基本的に同じです。 ゼンマイの巻き上げが足りない場合は、安定した精度を保てない場合がございます。 手巻機能があるモデルであれば、止まった状態から40-50回巻き上げを行い、自動巻きであれば、丸1日身につけてみて下さい。このように完全に巻き上げが行われた状態では、動かさなくとも1日(個体差あり)は駆動するでしょう。 精度がおかしいな、と思ったらまず完全に巻き上げた状態で1日の誤差を測ってみて下さい。 日差が大きく出るようであれば、オーバーホールをおすすめします。 (メーカーの保証期間内の場合、保証が適応される場合がございます。 メーカーに直接ご連絡戴くか、弊社迄ご連絡下さい。) 尚、自動巻き時計はクォーツとは違い、完全なアナログ時計なので、1日30-60秒くらいの誤差は正常です。 精度を測るときや、保管時は文字盤が上に向くように置いて下さい。 姿勢を変えると精度が安定しない場合がございます。 |
標準精度 |
一時的なもの 磁気の影響を受けた可能性があります。 しばらく様子をみて、再発しないようであれば問題はございません。腕時計の標準的な誤差は以下の通りです。この範囲でしたら故障ではありません。
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共通 |
一時的なもの 磁気の影響を受けた可能性がございます。 しばらく様子をみて、再発しないようであれば問題はございません。 常にすすむ ムーブメントの異常が考えられます。メーカー、または弊社にご連絡下さい。 |
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クォーツ | 一般的な腕時計は、毎月31日まで日にちを刻んでから1日に移動します。そのため、カレンダー調整が不要な事が特徴となっている時計もございますが、 月末はご自身で調整して戴く必要がございます。 |
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自動巻き | 月末には、上記クォーツと同様、ご自身で日程の調整をする必要があります。 常時動かされていない自動巻き時計であれば、着用の際にカレンダー調整を行われるかと思いますが、その時に日付合わせを勘違いされたりという事もあるようです。 時刻合わせ、巻き上げの手間を省くためにも、極力ワインディングマシーンなどを利用して、常時動かされる事をおすすめします。 |
クォーツ | クォーツの時計は日付変更の30分前ぐらいから動き始め、およそ12時には カレンダーが切り替わります。 モデルによって異なりますが、前後30分くらいは正常の範囲内です。 また、曜日カレンダーなどがあるものは、順番に切り替えを行っていく場合もありますので、完了は午前5時ごろとなるモデルもあります。 日付変更と同時にバシッと切り替わるデイトジャストといわれるような機能も存在します。 |
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自動巻き | 自動巻き時計のカレンダーは午後11時ぐらいから午前1時ぐらい(多少の誤差あり)の間にジワジワ動きながら切り替わります。また、曜日カレンダーのあるものなどは切り替え完了が午前5時ごろとなるモデルもあります。 |
共通 |
午前午後が逆になっている場合 午前午後表示機能というものがなくとも、時計内部ではしっかり把握されています。午前0時で切り替えるようセッティングされているので、うっかり逆にしていると真昼間に日付がかわってしまいます。 カレンダー調整の前に、まず時刻を回していき、日付が切り替わったところが午前0時という把握で、カレンダーを合わせましょう。 カレンダーがひっかかっている カレンダーを連続で切り替えたり、前後に動かしたりしたときに、カレンダーがひっかかって変わらなくなってしまう事があります。 簡単なひっかかりであれば、時刻を回していき、日付が変わったタイミングで元に戻る場合がありますので、まず試してみましょう。 これでも戻らない場合は、分解しての調整が必要になりますので、修理を依頼しましょう。 |
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共通 |
通常の時計では1-31が刻まれているディスク1枚でカレンダーを表示しますが、ビッグデイトと呼ばれるタイプのカレンダーでは、0-3と0-9が刻まれた2枚のディスクを使って日付を表示します。 複雑な機構を有しないビッグカレンダーでは、それぞれのディスクが回転を繰り返しますので、39日や00日が存在しますので、月末は手動でカレンダーをすすめる必要がございます。 |
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クォーツ |
クロノグラフ(ストップウォッチ)のついた時計は、リューズの上のボタンを押して計測開始、もう一回押してストップ、その状態でリューズの下のボタンを押してリセットしますが、このときに12時位置まで戻らず、おかしなところで針とまってしまうというケースです。 スプリットタイム(ラトラパンテ)などの複雑な機能が付いたモデルの説明はここでは省きますが、基本的にこの初期位置は自身で調整が出来る場所となります。 調整方法はモデルによって異なりますが。ほとんどのモデルの場合 ・リューズを引いた状態で、右上、または右下ボタン ・リューズを引いた状態で、右上+右下ボタンを同時長押し 上記、方法で調整出来ない場合は弊社にご一報戴けましたら幸いです。 使用する上で衝撃などでずれることもあるので、自身で調整出来るようになっているのではないでしょうか? |
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自動巻き |
自動巻きクロノグラフは大変複雑な構造のため、調整が自身では出来ない場合もございます。 通常の使用以上にクロノグラフに衝撃を与えないよう気を配り、万一ずれてしまった場合は、弊社へご連絡を御願い致します。 |
共通 |
誤差は10万年に1秒ともいわれる電波時計ですが、時間がどうもずれていると思ったら下記の事を確認してみて下さい 。 (電波時計の仕様についてはメーカー毎に異なりますので、細かい部分は取説確認となります。説明書が無い商品の場合はメーカーサイトに詳しく情報がある事もございます。) 電波を受信していない 電波時計とは、正確には「電波で誤差を修正する」時計です。 常時最新の電波を拾って時計を動かしているわけではなく、1日に1-2回電波を受信し、その時点での誤差を修正しているのです。 もし、一般のクォーツ時計のように1ヶ月に10秒などずれていくようであれば、これは電波受信(誤差修正)が働いていないと思われます。 最近では少なくなりましたが、少し前までは2種類の電波時計がありました。 国内の電波は九州と福島にそれぞれ送信所があり、カバーできる範囲が異なっています。 九州局の電波は関東近辺までしかカバーできないため、たとえば北海道で使おうとしても電波受信は出来ません。 現在は、2種類の電波受信に対応し、自動切り替えを行うものが主流です。 また、電波を受信できるエリアであっても、ビルの陰など電波が届きにくい場所もあります。携帯電話の圏外をイメージしていただくと分かりやすいです。 電波を受信しないという時は、窓際において、1日置いておき、様子を見てみるといいでしょう。 電波を自動受信するタイミングが時計によって異なりますが、まる1日置いておけば最低1回は電波を受信しようとするはずです。 また、その時点での電波を拾いにいく、強制受信という機能もほとんどの電波時計についているはずです。 その部分は取扱説明書,メーカーサイトを確認してください。 |
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クォーツ |
12時ちょうどの時に12から少しずれたところを指す症状・・・気になりますね。 ただ、これは内部の歯車の精度レベルの問題で、どうしても発生してしまう現象です。 メーカーも保証対象外(不良ではない)としている事が多く、歯車がかっちりあった時計であっても、時計には誤差というものがあります。 この誤差は1秒ずつきっかりずれていくというわけではなく、微妙なずれがたまって1ヶ月で15秒のずれになったりするので、その途中を見れば、やはり0.5秒ずれているという時期が存在します。 どうしても気になる方には電波時計をおすすめします。 これがもし、秒針ではなく時間針や分針の場合、商品不良の可能性があります。 例えば12時きっかりに合わせたのに、時間針は12から若干ずれたところを指している・・・という場合です。 こちらは自身での調整は出来ませんので、メーカー、または弊社にご連絡を御願い致します。 スポーツなどで腕時計に衝撃が加わった場合など、針位置がずれる場合がございます。 |
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自動巻き |
自動巻き時計の秒針はすーっと動いていくので、針の位置ずれはありません。 ただし、時刻合わせでリューズを引いたときに秒針が止まらないものが一般的なので、何時何分何秒までのきっかりの時刻合わせは難しく、また、自動巻では一日に数秒のずれは起こりますので大変な作業かと存じます。 ハック機能と呼ばれる機能がついた自動巻き腕時計は、リューズを引いたときに秒針が止まります。 |
共通 |
文字盤の曇りには2種類の原因が考えられます。 常時曇っているという場合は、下の[水が入った]を確認してください。 時々曇って、しばらくすると消えるという場合は、不良ではございません。 暑いところから寒いところに移動した時などによって文字盤内部の水蒸気が結露する事が原因と思われます。 こちらの症状は裏蓋やケースの隙間から水が混入する浸水とは根本的に異なり、ケースの中が真空ではない事を考えると致し方ない部分になります。 この症状は価格の高低や防水性にはあまり関係なく、強いて言えばケース材質などによって程度は左右されます。 とはいえ、文字盤内部の水蒸気も量はわずかですので、結露した場合も文字盤が気持ち曇る程度で、視認には問題がなく、しばらくすると消えていきますのでご安心下さい。 例えば暑い車内においていた時計を付けて、エアコンの効いたオフィスに入った場合、お風呂上がりに腕時計を付けた時などが考えられます。 季節の変わり目や、寒冷地にお住まいの方などに多い事例です。 ただ、曇りの量が多い(視認が困難になる)といった場合は、内部に浸水している可能性も考えられます。 そのような症状が出ましたら、メーカー、または弊社にご一報を御願い致します。 |
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共通 |
腕時計の仕様について非常に勘違いの多い(分かりにくい)のが防水性能。 10気圧防水=100mまでは潜っても大丈夫という意味ではありません。 防水性能を超える使用による浸水は保証の対象外にもなります。 ○気圧防水は、あくまで文字盤を格納するケースの強度に基づく表記なので、例えば蛇口の真下において勢いよく水をかけると、潜らなくとも10気圧程度の圧力はかかる事になります。 5気圧防水だからといって、気にせずに手を洗っていると浸水する事もあります。 20気圧防水でやっと水泳が出来るレベルです。 おおまかに区分すると 防水性能なし 日常生活防水=3気圧防水 日常生活強化防水=5気圧~20気圧防水 潜水用防水=100m/200m防水 となります。 一般の方はもちろん、業者の方でも「100m防水=10気圧防水」という勘違いが多い部分ですので、注意が必要です。 腕時計をつけたまま水に入る場合は、必ず潜水用防水時計を選びましょう。 また、防水性能と切っても切り離せないのが裏蓋のパッキン。 パッキンはゴム製ですので、年月を経るとともに劣化します。 もちろん気温差で劣化は早まりますので、お風呂に入る時につけたままにしておくと、どんどん防水性能は落ちてしまいます。 職業や趣味で潜水される方はともかく、日常生活で腕時計を使われる方は、防水の有無にかかわらず「水は避ける」としておくのが無難でしょう。 裏蓋からの浸水のほかにも、リューズの締め忘れによる浸水も多いですので、十分ご注意ください。 メーカーへ保証依頼をされる場合は、裏蓋を開けて浸水の原因、度合を確認されますので、保証対象外となる事も十分考えられます。 ムーブメント(時計の機械部分)が濡れている場合は、ほうっておくと錆が発生し、2次故障の原因となりますので、ムーブメント交換が必要となり、思わぬ見積りが出ることもあります。 くれぐれも「腕時計と水の相性は悪い」事をご理解下さい。 |
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