室内で生活する
猫のための知識

近年、日本の飼い猫の約9割は、室内で生活していると言われています。しかし、まだ生活スタイルを考えて食事を選んでいる飼い主さんは多くないようです。室内で生活する猫の健康維持のための知識をご紹介します。

老化サイン

猫と暮らす上で大切なポイント

部屋の中で快適に過ごすためには、どのようなことが重要なのでしょうか。
ここでは、猫の住環境を整える上で大切なポイントを3つご紹介します。

安心できる居場所がある

元々、猫には、外敵から身を守る習性が備わっています。
そのため、テリトリー(部屋)を見渡せる高い場所や身を隠せる狭い場所を好みます。
タワーを設置したり、猫の隠れ場所として棚の下段やベッド下の一角といった狭い場所を開放したり、猫が落ち着ける場所を作ってあげましょう。
また、猫の社会においては、より高い位置にいるほうが優位と考えるので、飼い主さんの目線よりも高い場所を作ってあげることで安心できます。

危険から身を守ることができる

家の中には、猫にとって危険なものや場所がたくさんあります。
ひも状のもの・ビニール袋・観葉植物だけでなく、人にとっては安全でも猫にとっては有害な食べ物などを誤食してしまうことがあります。
また、お風呂場やトイレで溺れたり、火や刃物を扱うキッチンで怪我をしたり、洗濯機や押し入れに閉じ込められてしまったりするなど、猫が興味を引くところにも危険がたくさんあります。
これらの危険から猫を守るために、猫が入れる場所を制限したり、飼い主さんの外出時や目が届かない時間帯はサークルを活用したりするのも有効です。
また、万が一、猫が誤飲や誤食をしてしまった場合は、何を食べたかによって応急処置は変わってくるため、まずは早急に動物病院に相談してください。
口の中にある状態なら取り除くことができる場合もありますが、無理に引っ張り出すと消化管を傷つけてしまうこともあるので危険です。
飲み込んでしまった可能性がある場合は、嘔吐・下痢・食欲がない・元気がないなどの症状が出ていないかを見極め、もしこれらの症状があるようなら、すぐ病院に連れて行ってください。

運動不足やストレスを解消できる

室内環境が整っていれば、猫は外に出なくても快適に暮らすことができます。
猫の運動不足解消には、定期的な飼い主さんとの遊びやタワーなどを使った十分な上下運動ができる環境が必要です。
また、おもちゃでの遊びを通じて狩猟本能を満たしてあげることで、ストレス解消にもつながるでしょう。

室内飼いで、特に注意したい場所やものとは?

お部屋の中には、猫にとって危険をもたらす場所やものがたくさんあります。
ここでは、猫を室内で飼う際に特に注意したい場所やものについて説明します。

キッチン周り

キッチンの作業スペースやコンロは、包丁などの刃物が置いてあったり、火を使っていたりする可能性が高く、やけどや怪我などのリスクが高いため、特に注意が必要です。
猫が入れないようにできればベストですが、難しい場合はコンロの周りをガードするなどで対策をしましょう。

お風呂

入浴する飼い主さんが気になる・水が飲みたい・暖かいなどの理由で、猫はお風呂場に行くことがあります。
しかし、つるつるした浴槽は足を滑らせやすく、最悪の場合溺れてしまう可能性もあります。
そのため、浴槽にお湯を張っているときは猫をお風呂場に入らせない・目を離さない・留守中はお風呂のお湯はできるだけ抜いておくといったことを普段から心がけましょう。

洗濯機や引き出しなどの狭い場所

猫は、狭くて静かな場所を好みます。
時には、「いつの間にそんなところに?」という場所でくつろぐこともあります。
しかし、猫が入っていることに気づかず、飼い主さんがうっかり閉じ込めてしまうことも。
そのため、扉や引き出しは開けっ放しにしない・洗濯機はふたを閉めておく・衣類を入れる前に猫がいないか確認するようにしましょう。

家具の隙間

猫が入り込んだ隙間に思いがけず挟まってしまい、もがいて出てこられなくなってしまうことも。
猫は、顔の大きさ程度の隙間は入れるといわれています。
そのため、個体差もありますが、目安として子猫なら3cm、成猫なら5cm以上の隙間は作らない、もしくは入れないようにガードするなどの対策をしましょう。

電源コード類

猫が電源コードを噛んでしまうと、感電の恐れがあるのでとても危険です。
そのため、コンセントカバーやコードカバーをつけるなどの工夫をしましょう。
また、床にコードを直接置かずに箱や敷物で隠すなど、猫の目につかないようにすることも大切です。

食べ物

人にとっては身近でも、猫にとって危険な食べ物は意外と少なくありません。
玉ねぎ・にんにく・長ネギ・ニラなどのネギ類や、チョコレート・ココアなどのカカオ類、ブドウやレーズン、貝類、生のタコやイカなどが挙げられます。
飼い主さんがしっかり把握しておきましょう。

部屋の香り

植物の成分を濃縮したアロマオイルや、植物を原料としたお香を猫が長時間嗅いだり直接舐めたりすると、代謝ができずに中毒を起こす可能性があります。
猫の健康のためには使用しないようにしましょう。

観葉植物

特に注意したいのは、ポトスなどのサトイモ科、ユリやチューリップなどのユリ科の植物。これらは猫が花瓶の水をなめるだけで中毒症状を起こす可能性があります。
それらの植物を家の中に置く場合は、猫の入れない部屋に置くなどの対策が必要です。

室内で生活する猫のケアポイント

年齢や特長により必要な栄養や生活スタイルに加えて、年齢と被毛の長さによって、気をつけたい健康上のポイントが異なります。
大きく4つのタイプに分けることができます。

● 腸内環境に起因する糞臭
● 運動不足による肥満
● 長毛猫の毛玉・毛艶
● 目の見えないところで進む老化
● 気になる尿のpH

室内猫1~6歳の場合

● 運動不足による肥満に要注意です。肥満はさまざまな身体のトラブルの原因にもなります。
● 運動不足で腸の働きが鈍くなることで、食べ物が腸に長く留まって糞便の臭いが強くなったり、軟便になったりすることがあります。
● 室内飼い猫は毛づくろいの時間が長いので、おなかに毛玉が溜まりやすくなります。

室内猫1~6歳で長毛の場合

● 毛づくろいの時間が長く、毛が短い猫よりもさらに毛玉が溜まりやすくなっています。
● チャームポイントの長い毛の美しい毛づやをケアすることが大切です。
● 運動不足で腸の働きが鈍くなることで、食べ物が腸に長く留まって糞便の臭いが強くなったり、軟便になったりすることがあります。

室内猫7~11歳の場合

● 7歳をすぎると、猫は高齢期に入ります。見た目は若くても、目に見えないところで老化が進んでいきますので、早めの対策が必要です。
● 歳をとるについれて骨が弱くなり、およそ34%の猫に骨や関節のトラブルが起こります。※ロイヤルカナン調べ
● 10歳以上の猫のおよそ10%が、慢性の腎臓病をかかえています。これは、老化で腎臓の「ネフロン」という組織が減っていくためです。

12歳以上の老齢猫の場合

● 12歳を過ぎるとさらに老化が進み、空がの衰えが強く現れるようになります。およそ28%の猫に、感覚が鈍るなどの知覚の低下が見られるようになります。
● 老化が進んで、消化・吸収の機能がだんだんと弱くなっていきます。
● およそ33%の猫に慢性の腎臓病が起こります。これは、老化によって腎臓の「ネフロン」という組織が減っていくためです。

ロイヤルカナンが考えるフード

室内で生活する猫用( 生後12カ月齢~12歳まで)

室内で生活する猫は、運動不足になりがちです。
その結果、太りやすくなるだけではなく、腸の活動が鈍くなり、食べ物が腸に長く留まって糞便の臭いが強くなったり、軟便になることがあります。
また、室内で生活する猫は、毛づくろいの時間が長いので、おなかに毛玉が溜まりやすくなります。
フィーライン ヘルス ニュートリション インドアは、90%以上が消化される超高消化性タンパクを配合し、健康的な消化を維持します。
カロリー含有量を適切に調整し、食物繊維を配合することで、ヘアボールの形成を抑制します。
成猫用、長毛の成猫用、中高齢猫用のラインアップです。

高齢猫(12歳以上)

真性の肉食動物である猫にとって、基本的な栄養バランスは高タンパク質・低炭水化物です。
また、必ず食事から摂取しなければならないタウリン・アラキドン酸・ビタミンAを始め、猫が必要とする栄養バランスは独特です。
更に、年齢やライフステージによって猫が必要とする栄養バランスは異なるため、猫が必要とする栄養の特性と年齢の両方に配慮したフードを選んであげることが重要です。
フィーライン ヘルス ニュートリションは、猫が必要とする栄養の特性と年齢に配慮した総合栄養食です。
12歳以上の高齢期の愛猫の生涯の健康をサポートします。

インドア

生後12カ月齢~7歳まで

消化率を高めることで糞便の量と臭いを軽減

運動不足は消化器の働きを緩慢にし、臭いが強い糞便をする原因となります。
消化率の非常に高い超高消化性タンパク(L.I.P.*)と適切な食物繊維量、そして特別な栄養素を配合することにより健康的な消化を維持し、糞便の臭いと量を軽減します。
*L.I.P.:消化率90%以上の超高消化性タンパク(ロイヤルカナン調べ)

適度なカロリー含有量

脂肪の含有量を適度に抑え、室内で生活する運動量の少ない猫の健康的な体重維持をサポートします。

ロイヤルカナン インドア

食物繊維を配合することでヘアボールの形成を抑制

サイリウム、植物性繊維などの複数の食物繊維を配合。
健康な腸の運動を維持し、飲み込んだ毛の自然な排泄をサポートします。

泌尿器の健康を維持

成猫の健康な泌尿器を維持するためにミネラルバランスを調整しています。

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インドア ロングヘアー

生後12カ月齢~7歳まで

食物繊維を配合することで ヘアボールの形成を抑制

室内で生活する長毛の猫は、毛玉が消化管内に留まる傾向があります。
サイリウムを含む、複数の食物繊維を配合。
健康な腸の運動を維持し、飲み込んだ毛の自然な排泄をサポートします。

健康な皮膚と美しい被毛を維持

皮膚・被毛は健康状態を表すバロメーターです。
EPAとDHAを含む特定の脂肪酸を配合し、健康的な皮膚と美しい被毛の維持をサポートします。

ロイヤルカナン インドア ロングヘアー

消化率を高めることで糞便の量と臭いを軽減

運動不足は消化器の働きを緩慢にし、臭いが強い糞便をする原因となります。
消化率の非常に高い超高消化性タンパク(L.I.P.*)を配合することで消化率を高め、健康的な消化を維持することで糞便の量と臭いを軽減します。
*L.I.P.:消化率90%以上の超高消化性タンパク(ロイヤルカナン調べ)

泌尿器の健康を維持

成猫の健康な泌尿器を維持するためにミネラルバランスを調整しています。

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インドア 7+

7歳~12歳まで

活力維持のために

目に見えない老化が始まる7歳以上の猫の健康を維持し、活力をサポートするために、ビタミンとミネラルを適切なバランスに調整し、緑茶ポリフェノール、ビタミンC、EPA/DHAを含む最適な栄養成分を配合しました。

健康な腎臓を維持

7歳以上の猫は、腎機能の低下に配慮が必要です。
健康な腎臓を維持するために、リンの含有量を適切に調整します。

ロイヤルカナン インドア7+

消化率を高めることで糞便の量と臭いを軽減

運動不足は消化器の働きを緩慢にし、臭いが強い糞便をする原因となります。
消化率の非常に高い超高消化性タンパク(L.I.P.*)を配合することで消化率を高め、健康的な消化を維持することで糞便の量と臭いを軽減します。
*L.I.P.:消化率90%以上の超高消化性タンパク(ロイヤルカナン調べ)

泌尿器の健康を維持

成猫の健康な泌尿器を維持するためにミネラルバランスを調整しています。

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エイジング 12+

12歳以上

食欲を刺激

高齢期の猫の中には、年を重ねるにつれ味覚や嗅覚が衰えることに伴って食事量が減少する猫がいます。 高い嗜好性を持ち、噛みやすく設計された2層構造のキブル(粒)により、高齢猫の食欲を刺激します。

健やかな高齢期のサポート

リコピンを含む独自の抗酸化成分とオメガ3系脂肪酸が高齢期の猫の健康をサポートします。

健康な腎臓を維持

リンの含有量を適切に調整。

ロイヤルカナン エイジング12+

泌尿器の健康を維持

高齢期の猫の健康な泌尿器を維持するためにミネラルバランスを調整しています。

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