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宮崎産完熟マンゴー
アーウィンは国内で最も多く生産されている品種です。アメリカのフロリダで栽培されていたものが1960年頃に台湾へ導入され、のちに日本でも栽培が行われるようになりました。
果皮は鮮やかな赤色で、果肉はオレンジ色。完熟したアーウィンは甘味が強く、適度な酸味も含んでいて濃厚な味わいです。果汁も豊富で繊維が少なく、とろりとしたなめらかな舌触りが楽しめます。一般的にマンゴーには独特のクセがありますが、アーウィンはクセが少なく食べやすいのも魅力です。
2007年頃のマンゴーブームによりアーウィンは広く知られるようになり、それとともに生産量も増加。以前は高価なフルーツでしたが、現在は一時期に比べると手の届きやすい価格になっています。栽培はおもに沖縄県や鹿児島県、宮崎県などで行われ、今では北海道でも作られるまでになりました。旬の時期は初夏から夏にかけてです。

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収穫について
完熟マンゴーといえば、ハウス内でネットにぶら下がった姿が有名ですが、実はこの栽培法、ある偶然から生まれましたものなのです。
栽培が始まった当初は、梨や桃と同じように、日焼け防止のために紙袋をかぶせ、ハサミで切って収穫していました。しかし、この方法だと実の色がよく見えず、熟し具合が分かりづらいという欠点がありました。
さらに、マンゴーは完熟すると自然に落果することが知られていなかったため、実が地面に落ちて駄目になってしまうこともありました。
ところが、その落ちた実を食べてみると、どれもおいしかったのです。
「完熟させたものを無傷で収穫できれば」と悩み考えたところ、栗を売る時に使うネットが浮かんだそうです。これを実にかぶせると、見事に落果を受け止めました。
その後、実の表面に網目が付かないようネットを改良し、自然落果を待って収穫することで品質を安定させた栽培方法は、産地に広がっていきました。
この収穫方法は宮崎県完熟マンゴー商品ブランド認証基準となり、「自然に落果するまで樹上で完熟させた、特に食味・外観の優れた果実」と明確に記載されています。

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保存方法
樹上完熟のアーウィンの場合も、皮に白い粉がついている場合は少し追熟させると果肉がやわらかくなって口当たりがよくなります。皮のツヤ、やわらかさ、香りなどを確認して、食べ頃になっていれば、ポリ袋に入れるかラップで包むなどして冷蔵庫で冷やして食べましょう。なお追熟中に果皮に黒い斑点が出てきた場合は、そこで追熟するのをやめて、なるべく早く食べることをおすすめいたします。
「召し上がり方」マンゴーは果実の中央部に平たくて大きめの種が1つ入っているので、それを避けるように切り分けます。まず、マンゴーを横向きに置き(幅の狭いほうを上に)、三枚下ろしのように2箇所をカットして3等分にします。
完熟するまで樹の上だから、濃厚な甘みと美しい外観に。届いてすぐに完熟の美味しさを味わえます。
太陽のタマゴ

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太陽のタマゴの特徴
太陽のタマゴとは、厳しい基準をクリアしたマンゴーだけが使用できるブランド名です。
糖度15%以上、重さ350g以上、色づきの良いものが「太陽のタマゴ」と呼ばれます。
トロピカルで濃厚な甘味が、一度食べたら忘れられないと多くの人々を魅了しています。
完全に熟し、枝から自然に落下したところをネットで収穫、ハサミでの収穫は行いません。
手間暇かけ大切に育てられて出荷されています。

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太陽のタマゴの名産地
太陽のタマゴは、宮崎県産の日本最高峰。
宮崎県でのマンゴー栽培は、1984年にJA西部の果樹係長として農家に栽培指導を行っていた楯彰一氏が、沖縄視察で出会ったマンゴーに感動、宮崎に持ち帰ったのが始まり、未知の作物に取り組む農家は僅か2戸からのスタートだったそうです。
幾度もの失敗の末、やっとの思いで栽培方法を確立し、1998年より、完熟のマンゴーの中でも厳しい選果基準を合格したマンゴーを太陽のタマゴとして販売開始されるようになりました。

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食べ方・調理法
太陽のタマゴは、完熟させてから収穫、出荷されるため、届いた時が食べ頃です。
最高峰のマンゴーは生でそのまま食べるのがおすすめです。できるだけ早くお召し上がりください。
食べる前に冷蔵庫で冷やすとよりおいしく食べられます。
中央の縦方向に薄い種が入っているので、それを避けて3等分、サイコロ状に切れ目を入れて皮のほうから押してひっくり返して食べましょう。