fisワインコラム
世界も注目!「日本ワイン」のご紹介
『日本ワイン』が今、盛り上がっています!
こんにちは!fisワイン倶楽部 コラム担当の山口です。今回は注目の『日本ワイン』についてご紹介いたします。
皆様は日本のワインに、どのようなイメージをお持ちですか?
「甘口の赤ワイン」や「軽口のテーブルワイン」の印象が強いかもしれません。統計によると「フルーティー」「飲みやすい」「和食にあう」などのイメージをお持ちの方も多いようです。
実は近年、『日本ワイン』が世界的にも注目されているんです!海外の国際コンクールでも受賞が相次いでいます。
日本ワインと国産ワインの違いとは!?
「日本ワイン」と「国産ワイン」。似たような呼称ですが、実は違いがあるんです。二つの違いを簡単に説明させていただきますね。
「日本ワイン」とは、日本国内で栽培されたブドウを100%使用し、国内で醸造されたワインです。
産地や品種による個性のある「純粋な日本のワイン」と表現できるかと思います。品種や産地により味わいは異なりますが、「繊細さ」という点で共通した特徴があります。繊細な味わいの和食と相性がバッチリです!
「国産ワイン」や「輸入ワイン」と比べると生産量・消費量が共に少なく、希少価値が高い存在です。
「国産ワイン」とは、海外から輸入したブドウや濃縮果汁を使用して国内で製造されたワインも含まれます。
海外から輸入したブドウや濃縮果汁も原料に使用できるという点から、純粋な日本のワインと表現するのは難しいかもしれません。しかし原料を安価に調達できるので、コストパフォーマンスの高いワインを造ることができます。
日本のワインの歴史
日本のワイン造りは、1870年(明治3年)、既に生食用ブドウ栽培が盛んであった山梨県甲府市で、フランスでワイン造りを学び帰国した山田宥教(やまだ ひろのり)と詫間憲久(たくまのりひさ)が、国産最初のワイン醸造所を設立したことから始まります。甲州種などを用いて、日本で初めての国産ワインが製造されました。
しかし、当時の食生活に本格的なワインは受け入れられず、飲みやすい甘味果実酒の原料としてのワイン造りが続くことになります。
その後、昭和39年(1964年)の東京オリンピックを皮切りに、何度かのワインブームがおこり、本格的なワインの消費も拡大していきました。
近年はブドウ栽培技術やワイン醸造技術が格段に向上し、高品質なワインが生産されるようになりました。また、国税庁が『日本ワイン』の表示ルールを2015年に策定(完全施行は2018年10月)。これにより、日本のワインはより発展していくでしょう。
日本のワイン産地
全国でワイン造りは行われていて、寒冷な北海道から夏の猛暑で有名な九州まで、各地でその土地にあったブドウから良質なワインが生産されています。生産量の多い主要産地は、山梨・北海道・長野・山形です。
ワインは、その土地の個性を表すと言われています。同じブドウ品種でも、産地によって味わいが異なるのはワインの面白いところですよね♪例えば、ブルゴーニュのシャルドネと、日本のシャルドネを飲み比べていただくのも面白いと思います!
日本ワインの代表的な品種
以下に、代表的な日本ワインに使用されるブドウ品種をご紹介いたします。
甲州
ヨーロッパが起源で、千年以上も日本で栽培されてきたといわれています。日本固有のぶどうとして初めて、国際ぶどう・ぶどう酒機構に品種登録されたブドウでもあります。この品種から造られたワインは「日本料理に合う」として、世界から高い評価を受けています。
ワインにすると、味わい自体は穏やかで、アルコールなども控えめ。軽やかでスッキリとした味わいである事が多いです。後味に少し苦味・渋味が残るのもこの品種の特徴です。
マスカット・ベーリーA
ベーリー種とマスカット・ハンブルク種の交配により生まれた日本固有の黒ブドウ品種です。濃い紫色の果皮が特長で、ワインにすると、イチゴのようなチャーミングな香りで、渋みが少なく、軽やかで飲みやすい味わいです。
ブラッククイーン
ゴールデンクイーン種とベリー種の交配により生まれた日本固有の黒ブドウ品種です。色が濃く、果実味と酸味が豊富な品種です。しっかりとしたボディの感じられるボリューム感のあるワインができます。
ナイアガラ
中粒の白ブドウで、甘味充分で酸味も程よくあり華やかな香りがあります。生食用としても美味しく、耐寒性も強いため、明治時代から多く栽培されてきました。甘口にも辛口にもなりますが、爽やかなナイアガラの香りがあり、果実味が豊かなワインなります。
コンコード
果皮が薄く果汁がたっぷりな黒ブドウです。ジュースにされる事が多く、色・香り・味の良い最高品質のものができます。耐寒性があり病害虫にも強いため、明治時代から多く栽培されてきました。ワインにすると、軽やかで渋味の少ないフルーティな赤や、香りの良い美しい色のロゼになります。
メルロ(塩尻メルロー)
フランスのボルドー地方を中心に、赤ワインの主力品種として栽培されてきました。フランスではカベルネソーヴィニヨンなどとブレンドされることが多い品種。果実味が豊かで丸みがあり、まろやか。今、世界中で人気の品種です。
近年の温暖化により、寒さが厳しい長野県の塩尻などでも栽培可能となりました。塩尻産のメルローは 塩尻メルロー と呼ばれ、高い評価を受けています。
fisワイン倶楽部で取り扱いの『日本ワイン』をご紹介!
日本ワインを飲む事が、生産者のレベルアップにきっと繋がります。和食とのペアリングやデイリーユースとして、ぜひ試してみてください♪
私が気に入っている日本ワインと料理とのペアリングは、「エビフライ」や「ひじきの煮物」と 松本平シャルドネ、 「焼き鳥(たれ)」と 塩尻メルローや 松本平ブラッククイーン、そして一押しは「キスの天ぷら」と オアシス3スパークリング です。特にレモンをかけて塩で食べるとピッタリです!
それでは、オススメの日本ワインを紹介させていただきますね!
今回は、世界的にも注目度上昇中の『日本ワイン』をご紹介いたしました。
今後も魅力的なワインを発掘し、皆さまにお届けできるよう頑張りますので是非ご期待下さいませ!