ダヴィド・デュバン ロマネコンティ、ルロワに肩を並べた男

エレガントなワイン造りにかけては右に出るものは無し実力、名声ともにトップ生産者の地位へ

ダヴィド・デュバン氏は、1971年生まれ、ブルゴーニュの若手醸造家の中でも注目度ナンバー1と言える実力派の作り手。 1970年に父親がドメーヌを開始、当初は生産した全量を生産者組合に販売していました。 デュバン氏は19歳で学校を卒業後、アミオ・セルヴェルやラルロでスタジエをし、またジャイエ・ジル氏とも親交を持つようになりました。

デュバン氏がワイン造りにおいて何より力を注ぐのがブドウ栽培。 手間をかけ、愛情を注ぎ、丁寧に栽培することが何よりも重要だと言います。 ここ数年ではほぼ有機によって栽培を行っています。 2010年には有機栽培(エコセール)の認証を取得、ラベルに表記されます。




また、彼の畑のラインナップはシャンベルタンやクロ・ド・ラ・ロッシュを始め、幅広く質が高いことも特筆すべき点です。 これは2006年に伝説の名手ジャッキー・トルショ氏の畑を引き継いだことが大きな要因。 多種多様なテロワールの違いを楽しむことが出来る、魅力的なラインナップです。

醸造においても、デュバン氏は自然な状態での発酵と熟成を理想としています。 人為的介入をできるだけ避け、瓶詰め直後でも美味しく飲め、かつ長期熟成も可能である豊潤な果実味、酸味、タンニンなどの要素の構成が十分でバランスのとれたワインを目指しています。

彼の造るワインは何といってもその繊細でエレガントな酒質が何よりの魅力。 近年、そのスタイルにはますます磨きがかかっており、ヴィンテージの個性を反映しながらも、常に「らしさ」が感じられるワインです。


フランスの権威ある評価紙「ル・メイユール・ド・ヴァン・ドフランス」にて20人しか選ばれない最高峰生産者の一人に。肩を並べるのはロマネコンティ、ルロワ、ルーミエ、ルソーなど錚々たる顔ぶれ。

厳格な評価がなされることで有名なバイヤーズガイド、「ル・メイユール・ヴァン・ド・フランス2015」にて三ツ星に昇格した生産者は、ブルゴーニュ地方では何とダヴィド・デュバン氏ただ一人。 遂に著名な生産者の名が並ぶ三ツ星に仲間入りしました。

他の生産者の名前はと言うと、ルロワ、DRC、ジョルジュ・ルーミエ、コシュ・デュリ、ドーヴネ、アルマン・ルソー、JFミュニエ、ルフレーヴ、ポンソ、ラヴノー、デュガ・ピィなど、正に超一流、現代ブルゴーニュの頂点に君臨するドメーヌばかりです。

そしてこの三つ星20生産者の中では「まだ」デュバンが最も手に届きやすい価格のワインを造っています。 しかし、この格付けがされたことで各国からのオファーが増加し、その価値が今後上昇してゆくことは容易に想像ができます。




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