失敗しない制服・ユニフォームの選び方【カラー・無彩色編】

制服・ユニフォームを選ぶ際に、頭を悩ませる要素になるのが「色」です。好みに左右されがちですが、根拠もなく色を選ぶと、後悔することになってしまいます。「お客さんにこう見られたい!」というイメージがあるなら、まずは制服・ユニフォームに使おうとしているその色が、見る人にどんな印象を与える色なのかを知っておく必要があるでしょう。

【暖色編】【寒色/中間色編】に続き、今回は【無彩色編】をお届けします。

色の持つ効果「無彩色編」

「無彩色」とは、色みがなく明度だけを持つモノトーンカラーのことで、具体的には白と黒、そしてこの2色でつくられるグレーのことを指します。3色とも、私たちの衣服には多く用いられる色ですね。

色の持つ効果「中間色編」

中間色は暖色と寒色の中間に当たり、温度を感じさせない色のことです。刺激が少ない色であることから、安らぎや癒しのイメージづくりのために、ユニフォームにもよく使われます。

白

白は、清潔で美しい印象、純粋で汚れない印象を持つ好感度の高い色です。たとえば、「白衣の天使」と言われるナースのユニフォームは従来から白が使われており、カラフルなナース服が増えてきた現在でも、多くの医療機関で白が採用されています。これはやはり、白だけが持つ清潔感や信頼感があるからでしょう。また、純白のウエディングドレスは相変わらず多くの花嫁に支持されています。これもやはり、白が汚れない純粋さや神聖さを持つ色だからです。

白は真っさらな状態を表し、「始まり」や「出発」といった印象も持っています。前向きな気持ちになるパワーをくれる色なので、特にサービス業・接客業の制服・ユニフォームには向いていると言えるでしょう。

黒

海外では、黒は負のイメージで捉えられることもありますが、私たち日本人は小中学生の頃から黒い制服に馴染みがあるため、黒を嫌う人は少なく、プラスのイメージを連想する人は多くいます。黒のプラスのイメージは、やはりシックでオフィシャルな演出ができること。また、高級感があり、都会的で洗練されたイメージを持つため、お客様に「おもてなし」を伝える色としても最適です。「重厚感」や「威厳」も、黒から連想できるキーワード。富裕層向けのビジネス・サービスを中心に、様々な業界の制服・ユニフォームで見かける色です。

黒の制服・ユニフォームは着る人が締まって見えますし、他の色との組み合わせでもよく使われます。黒は有彩色を引き立ててくれ、特に明るい色とは相性が良いため、ポイントに使うのも効果的です。

グレー(灰色)

グレー(灰色)

グレーは、控えめな上品さを持った色です。見る人に、穏やかで落ち着いた印象を持ってもらえることから、制服・ユニフォームでも使われることが多くなっています。色の位置づけとしては白と黒の中間になりますが、明るければ白のイメージが加わり、暗ければ黒のイメージが強くなります。たとえば、薄いグレーは自己主張をしない控えめなおしゃれさを演出してくれます。

また、グレーは「調和」の色とも言われています。これは、他の色との相性が良く、周囲の色を引き立ててくれるから。どんな色にも馴染むため、他の色をメインカラーにする場合も、その色を引き立てるためにグレーを組み合わせるケースは多くあります。

制服・ユニフォームの色でお悩みの方は、以下の記事も併せてご覧ください。

>>失敗しない制服・ユニフォームの選び方【カラー・暖色編】

>>失敗しない制服・ユニフォームの選び方【カラー・寒色/中間色編】


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