和歌山ラーメン |
和歌山ラーメン(わかやまラーメン)は、主に和歌山県北部で、専門店や大衆食堂で出されるご当地ラーメンである。地元では「中華そば」、略して「中華」と呼ぶのが一般的(ただし、若い世代はラーメンと言っていることが多く、単に「そば」と呼ぶこともある)で、店先の提灯には大抵「中華そば」の文字が見られる。 味は一般に豚骨醤油味と呼ばれるが、大きく分けて2つの系統があり、一つ目は醤油味をベースにした豚骨醤油味である。製法は豚骨を鍋一杯の醤油で炊き込み、十分に味が染みこんだ所で豚骨を取り出す。そしてこの豚骨を炊き込んでスープを作る。 この際に鰹節や香味野菜、鶏ガラなどを合わせる店もある。また、チャーシューも醤油で煮込み、この煮汁をスープに合わせる店もある。味は見た目に対してすっきりしており、醤油のコクと香りが引き立つ。 二つ目は豚骨をベースにした豚骨醤油味である。 製法は豚骨をゼラチン質が溶け込むぐらいまで煮込み、ドロドロに乳化したスープに醤油を合わせて味を調節していくというものである。味は前者に対して濃厚だが、決して脂臭くなく、豚骨の旨味が醤油とマッチする。 麺は縮れのない(ストレートの)細麺が一般的。色は黄色い。機械製麺が一般的。麺の茹で加減は固めが好まれる傾向にあり、ツルツルとした喉越しを楽しむ。 また、ほとんどのお店には、テーブルの上に早寿司(早なれのサバ寿司をアセの葉で巻いたもの)とゆで卵が置かれていて、客は好きに食べられるようになっている。 食べた早寿司やゆで卵は、お愛想の時に自己申告して勘定してもらう。 「和歌山ラーメン」という呼び名は、県外への情報発信、観光PRなどに頻繁に用いられ、 2006年10月27日には地域団体商標制度を利用して地域ブランドを取得し、ブランドを確固たるものとした。 |
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