クエン酸サイクル |
クエン酸はノーベル賞学者クレブス博士の発見した【クエン酸サイクル】(TCA回路)という体のエネルギーを生み出す代謝活動に欠かす事の出来ない大切な物質です。私たち人間を含めあらゆる生物は栄養物を体内で燃やし、その熱をエネルギーとして生きています。燃やすと言っても炎を出して燃やすのではなく、 ちょうど使い捨てカイロと同じ原理で鉄粉が錆びる時に発する熱=つまり穏やかな"酸化"による燃焼が行われています。私たちが食物を口にして消化吸収し、小腸から肝臓に入った『ブドウ糖(米、パン、麺類のデンプン質)』『アミノ酸(肉、魚のタンパク質)』『脂肪酸(油、脂質)』は最終的にすべて細胞内の組織で行われる【クエン酸サイクル】(TCA回路)に入ります。【クエン酸サイクル】に入ると8種類の有機酸に変化循環し、その段階ごとに燃焼が起きATP(アデノシン三燐酸)と呼ばれる生命活動に必要不可欠のエネルギー源が創出され私たちは身体を動かし呼吸をし内臓を動かして生きているわけです。 しかし、忘れていけないことはこの【クエン酸サイクル】はひとりでに廻り続けるのではないということです。【クエン酸サイクル】が廻るたびに生命活動に不可欠なエネルギー『ATP』を作り、疲れの元凶『乳酸』や『コレステロール』『体脂肪』を分解してくれますが、その分酸の量も減らし続けています。つまり、酸を補給し続けないと【クエン酸サイクル】は順調に廻り続けることが出来ず、食べ物から摂取した栄養から分解・変化した有毒物質を体内に放置してしまう事となります。これらの有毒物質は『乳酸』『焦性ブドウ酸(ピルビン酸)』で、筋肉疲労 や肩こりなど、あらゆる疲れの原因と考えられています。酸性物質である『乳酸』は体内組織と親和性があるので筋肉のタンパク質と結合し乳酸タンパク質となり筋肉を硬化させます。これが肩こりや腰痛となり疲労を起こすと考えられています。 |
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