2011年3月25日 配信号

Dear Friends,

震今回の地震により頂上部のアンテナが曲がってしまった東京タワー(333m)、
対して高さ625mに達していた東京スカイツリー(完成時634m)は無傷だったそうです。
その違いは、スカイツリーが採用している「心柱」という柱を用いた制振構造にあったようです。
強固な柱と梁とを一体化させることによって強度を保つ「剛」の考えに基づく耐震構造に対し、
分断された構造体によって振動を吸収する「柔」の考えに基づく制振構造。
日本伝統の塔である五重塔は、スカイツリーと同様の「心柱」による制振構造で出来ているために、過去に地震による倒壊例が無いそうです。

そんな「柔」な構造から成る棚「ES」を、今回ご紹介致します。
東京湾岸の埋め立てエリアにあるトリコのショールームでも、今回の地震では多くの商品が転倒、落下しました。
しかしながら、不安定にしか見えないこの「ES」は奇跡的にも倒れなかったのです。
しかもその棚の上に立てられていたビデオテープや本さえも倒れていなかったのですから驚きです。 これは、単なる偶然でしょうか?いや、「柔」な構造の実力だと思われます。
今回の地震が、縦揺れではなく、横揺れであったことがきっと幸いしたのでしょう。











title: Es (エス)
designed by: Konstantin Grcic (コンスタンチン・グルチッチ)
made in: Germany (ドイツ製) size: 幅600x奥行400x高さ1410mm
material: 棚板=バーチ合板無塗装, 棒=ビーチ無垢材
price: 73500yen(税込)

従来の棚は、垂直方向の柱(または側板)と水平方向の棚板とを固定することによって 構造の安定性を保っています。
しかし、このESの棚板と柱とは敢えて固定されていません。
前後左右へとグラグラと揺れ、傾いてしまうのです。 ところが驚くべきことに、棚本体がいくら傾いても棚板は常に水平を保ち続けるのです。棚板に乗せた物は、傾きさえもせず、静止した状態を保つ事が出来るのです。 (*ただし、衝撃を与えた場合はこの限りではありません)

*こちらで動画をご覧いただけます→