ペンシルバニア州にある落水荘。フランク・ロイド・ライトが手掛けた建築の中でも最も重要、そして有名な物の一つです。

落水荘と聞いてピンと来ない人は、もしかすると『サラダはクールだ』なら分かるのではないでしょうか?福山雅治さんが出ていたキューピーのコマーシャルです。あのCMの撮影場所が落水荘。モダンな建築物はもちろん、その内装も印象的でしたよね。

さて、今回は落水荘を見学するツアーに参加。まず、ガイドと合流し簡単な落水荘に関する説明と建物内でのルール説明があります。建物内部の写真撮影は禁止されている為、残念ながら内装の写真はありません。

そしていよいよ、内部へ。思ったより天井が低いのにびっくりしますが、側面が全てガラス張りなので圧迫感を感じません。上に向けてではなく、側面に空間を抜けさせて開放的なスペースを作る辺りはさすがライトです。ソファやテーブルなど家具も全てライトのデザイン。使う者に動かす事を許さない備え付けの家具はライトの建築へのこだわりを感じます。




テーブルや棚、バルコニーの手すりの高さを合わせて、ベッドに横たわったままでも全てのものが目の高さになるような工夫や、クローゼットの木材に薄く入った直線が積み上げた外壁の石をイメージしていたり、建物を見ればライトが相当な完璧主義者だったことが窺えます。個人的には、その完璧主義は変質的なほどのこだわりに見えましたが、天才というのはどこかこんなものなんでしょうか。とにかく、建物のどこを見てもただ感心するばかりです。

落水荘は、もともとデパートのオーナーカウフマンが別荘とした作った家。建物内には、ピカソの絵やティファニーの照明など、デザインやアート好きの人にとっては本当に天国みたいな場所です。



余談ですが、一つびっくりしたのがトイレの便座の低さ。床から30cm程度の高さしかないんですよね。なんていうんでしょう、和式と洋式のトイレを組み合わせたような。昔、そんな姿勢で用を足すのが健康だという説があったらしく、こういった不思議なトイレになっているようです。大金持ちなのにこんな訳の分からないトイレを使っていたのかと思うと、なんだか滑稽なような気がしました。

日本からは簡単に訪れることはできないかもしれませんが、ペンシルバニア州まで行く機会がある人には是非訪れてもらいたい場所の一つです。

落水荘のミュージアムストアでは、アントデザインストアでも取り扱う多くの商品が置いてありました。日本ではアントデザインストアでしか手に入らない物も沢山あります。近代建築の巨匠といわれるライトのデザインをどうぞご家庭やオフィスでお楽しみください。


 



ニューヨーク出張のついでにグッゲンハイム美術館へ。ニューヨークは今回で3度目ですが、この美術館を訪れるのは初めてです。

展示作品はもちろんですが、最大のお目当てはフランク・ロイド・ライトが建築を手掛けたグッゲンハイム美術館そのもの。ライトが設計を委託されてから完成まで、なんと15年以上の月日を掛けたと言われる建築で、螺旋状のデザインはあまりにも有名です。

ジョン・レノンが暮らしたダコタハウスなどを横目に見ながら、チェルシーからタクシーで10分程度。セントラル・パークの目の前に、グッゲンハイム美術館はありました。

ずっと楽しみにしていたので、外から眺めるだけでも感慨深いものがあります。あのグッゲンハイム美術館が目の前にあるんですから。思ったより小ぢんまりとした建物ですが、圧倒的な存在感。それでいて、周囲の建築との調和も取れています。独創的な建築にありがちな周辺の外観を乱す『浮いた』感じがまったくありません。




一頻り外を眺めた後、中へ入るとなんと改装中。もうがっかり...と思ったのですが、改装中なのは一部なようで、美術館には入ることができました。メインフロアの展示は撤去されていましたが、内装と一部の作品は見学可能。普段は作品があると写真はダメなようですが、改装中で作品が無いためメインフロアの写真撮影もOKでした(もちろん撮影許可をいただきました)。

以前訪れた『落水荘』では、側面に空間を抜けさせた開放的なスペースでしたが、今回は上下へと空間を繋いだ不思議な広がりをもった建築でした。まるでどこまでも続くような螺旋状の廊下、そして空まで届きそうなガラス張りの天井の吹き抜け。



すぐに出るのがもったいないので、グッゲンハイムのカフェでゆったりしていたのですが、窓の装飾、照明を絶妙に配置した天井、特徴的な柱など飽きることなく眺めていることができました。

ただ、天下のライトの建築に恐れ多いのですが、落水荘と比べて装飾ディテールへのこだわりが無いような気がしました。もしかするとライトの死後完成したということと関係があるかもしれませんね。ライトが生きていれば、完璧主義者で知られた彼がもっと時間を掛けてより完璧なものに仕上げたのかもしれません。

美術館で見ることができた展示品は少なかったのですが、個人的には好みなものが多く楽しむことができました。ニューヨークに行くことがあれば、是非また訪れてみたい場所です。

グッゲンハイム美術館のミュージアムストアには、アントデザインストアの商品も沢山ありました。当店取扱のフランク・ロイド・ライトは全ての公式ライセンス商品です。ご安心して、近大建築の巨匠フランク・ロイド・ライトのデザインをお楽しみください。